開幕してから約3カ月が経過したパ・リーグ。各球団、ほぼ折り返し地点を迎えているが、果たして順調に戦うことができていたのか。パ・リーグ6球団の現状を100点満点で採点した。
記録は6月28日現在

オリックス・バファローズ



オリックス・宮城大弥

1位・オリックス 80点

 上々の前半戦だ。開幕当初こそ、先発投手陣が奮闘しながらも打線が決定打を欠きロースコアの試合を落とし、救援陣が踏ん張り切れずに逆転負けを喫するなど、波に残れなかった。だが、福田周平が一番に固定起用されると、二番・宗佑磨と好機を演出し、吉田正尚、杉本裕太郎、T-岡田が打点を挙げる好循環に。ブルペンも平野佳寿、ヒギンスが故障復帰すると、奮闘していた富山凌雅、山田修義の両左腕に加えて村西良太や張奕らも加わり厚みが増した。交流戦中盤から引き分けを挟んで11連勝で、交流戦制覇、リーグ順位も5位から首位へ一気にジャンプアップ。山本由伸が7勝、宮城弥大が8勝と、左右の先発の柱も健在と投打の歯車がかみ合いだした。

東北楽天ゴールデンイーグルス



楽天・浅村栄斗

1位・楽天 75点

 交流戦最終カードから7連敗を喫したと思えば、直後にソフトバンクをスイープするなど4連勝。なかなか評価しづらい浮き沈みを見せるが、ここまでは十分に合格点を与えられる出来といったところか。先発では涌井らが再調整となり、開幕からローテーションを守っているのは則本昂大のみ。救援では宋家豪が助っ人では唯一と言える活躍を見せており、安樂智大、酒居知史らと盤石の布陣を形成し、クローザー・松井裕樹へつなぐ必勝パターンを確立した。新助っ人不在の打線も上り調子で、主砲・浅村栄斗に本塁打が出始めたことも吉兆。盤石の投手リレーと勝負強い打撃で優勝争いを続けられれば、混パで面白い存在となりそうだ。

福岡ソフトバンクホークス



ソフトバンク・栗原陵矢

3位・ソフトバンク 40点

 3カ月を総じて評価するならこの点数だが、現状は極めて厳しいものだ。今季も離脱者に泣かされる中、チームはここへ来て想像以上の苦戦を強いられている。エース・千賀滉大(左足首のじん帯損傷)、セットアッパーのL.モイネロ(東京五輪米大陸予選参加、再来日後ファーム調整)、抑え・森唯斗(左ヒジ手術)、主軸のY.グラシアル(右手骨折)と、各ポジションの“重要人物”が不在に。選手層が厚いとは言っても穴埋めは簡単なものではない。加えて、交流戦から打線の調子がどんどんと急降下。得点力に関しては以前から物足りなさを感じさせながらも打率自体は交流戦開幕前の時点で12球団トップの.264だったが、交流戦から6月28日現在は12球団ワーストの.220。いくら投手陣が同日現在リーグトップの防御率3.27の踏ん張りを見せても、打てないのでは勝てるわけがない。主砲・柳田悠岐、若き四番・栗原陵矢らが再び火を点けることができるか。

千葉ロッテマリーンズ



ロッテ・佐々木朗希

3位・ロッテ 50点

 開幕5連敗も早々に巻き返しに成功。活発な打線を武器に4月18日には貯金生活に転じた。だが、以降は停滞して勝率5割付近を推移。要因はディフェンス面だ。4月28日に正捕手・田村龍弘が左太ももの肉離れ、6月3日にはエース・石川歩が右ヒジのクリーニング手術で離脱。頼みのベテラン右腕・美馬学も大量失点を重ね、救援も唐川侑己が首痛で6月17日に登録を抹消された。そんな中で田村が23日に復帰すると、26日の日本ハム戦(静岡)から二番・角中勝也、四番・マーティンの新打順で連勝。高卒2年目・佐々木朗希も先発登板→抹消で隔週登板、セットアッパーにも佐々木千隼が割って入る奮闘ぶりと新たな形も見せつつある。首位とは3.5ゲーム差。虎視眈々と反撃体勢を整える。

埼玉西武ライオンズ



西武・山川穂高

3位・西武 50点

 開幕から主力野手に負傷者が続出し、クローザーの増田達至が不調から二軍落ちするなどアクシデントが続いているが、74試合を終えた時点で勝率5割の3位タイと何とか踏みとどまっている。先発陣では松本航が7勝、高橋光成が6勝、今井達也が5勝と若手右腕3枚が勝利を呼ぶ投球ができるようになった。リリーフ陣では平良海馬。38試合連続無失点の日本記録に並んだ怪腕の存在は大きい。しかし、それ以外が心許ないのが現状だ。打線は愛斗、呉念庭が台頭してきたが、奮起してもらいたいのは山川穂高。得点圏打率は.186。主砲がもっと勝負強さを発揮すれば上昇気流を描けるはずだ。

北海道日本ハムファイターズ



日本ハム・万波中正

6位・日本ハム 30点

 6月は2試合を残して7勝11敗2分けと、4カ月連続の負け越しが決まった。借金は15までふくれ上がり今季ワースト。6月の月間チーム防御率は3点台前半になり投手陣は健闘しているといえる。交流戦2冠の伊藤大海や今季チーム初完投勝利を挙げた上沢直之ら先発陣の粘投が光った。一方、抑えの杉浦稔大が1点リードを守り切れず勝ち星を逃して勢いに乗り切れない面も。打線の得点力不足に苦しむ状況は変わらないが、野村佑希や万波中正らに本塁打が出るなど、若き大砲が目覚めつつあるのは楽しみだ。27日は1勝5敗1分けと相性の悪いロッテ戦(静岡)で二塁手・渡邉諒の悪送球から3回に一挙6失点するなど、失点につながるミスを防ぐことが急務だ。

写真=BBM