2022年は「寅年」。そのため、干支が「寅」の1986年生まれと1998年生まれの選手は「年男」となる。年男は「干支の加護が受けられる」といわれている(※注意すべき年など諸説ある)が、2022年の年男である現役選手が誰なのかご存じだろうか。1986年生まれと1998年生まれの注目選手をピックアップしてみた。

1998年生まれ筆頭は2021年の“五冠”投手



今季はチームを25年ぶりの優勝に導く快投を見せたオリックス・山本

 1998年生まれの寅年選手でまず挙げられるのが、2021年のパ・リーグ“投手五冠”、沢村賞投手のオリックス・山本由伸だ。2019年は8勝、2020年も同じく8勝と好投するものの、なかなか勝ち星が伸びなかった不運のエースだが、2021年は自身の投球技術の向上に加えて打線の援護も増え、18勝5敗、防御率1.39と驚異的な成績を残した。2021年は開幕戦で負けているため、2022年の開幕戦はぜひとも勝利をつかみ、スタートダッシュを決めたいところだ。

 山本と同じく高卒入団の1998年生まれ選手では、西武の今井達也がいる。今井は毎シーズンのように西武のエースになるよう期待がかけられているが、ここまで2ケタ勝利は一度もなし。2021年は自己最多の8勝を挙げるも8敗を喫しており、最下位に終わったチームを助けるためにはぜひとも10勝以上をマークしたい。

 また、ロッテの種市篤暉も1998年生まれ。2019年に8勝を挙げて将来を期待された種市だが、2020年は3勝と低迷。この年にトミー・ジョン手術を受けたため2021年は1年をリハビリに費やした。年男となる2022年の復活を目指し、調整を続けている。

2021年の黄金ルーキー世代にも寅年がズラリ



今季、数々の新人記録を塗り替えたDeNA・牧。来季のさらなる飛躍にも期待がかかる

 2021年のプロ野球を席巻したのが、2020年のドラフトで指名された1年目ルーキー。このときに大卒入団した世代には1998年生まれの寅年が多くいる。数々の新人記録を塗り替えたDeNAの牧秀悟、楽天先発陣の一角として好投した早川隆久は1998年生まれで、2022年は年男だ。

 牧はルーキーながら一時は四番を任されるなど、不動のレギュラーとして起用。セ・リーグ新人最多二塁打記録の更新や、公式戦初の新人によるサイクルヒットなど、驚異的な活躍を見せた。残念ながら個人タイトル獲得には至らなかったが、プロ2年目の2022年はタイトル獲得も期待される。

 早川は新人一番乗りで完封勝利を挙げるなど序盤から好投を見せたが、試合中盤に打ち込まれる場面が増えたため登板機会が減少。最終的に9勝に終わっておりチームの優勝のためにも2ケタ勝利が望まれる。

 ほかにも2022年でプロ2年目を迎える「寅年」の選手では、西武の渡部健人、若林楽人がいる。渡部は一軍では6試合で1本塁打に終わったが、二軍は本塁打と打点の二冠を獲得。ファームの優秀選手にも選ばれている。若林は序盤にレギュラーの座をつかむと、一時は盗塁数独走と躍動したが、左ヒザ前十字靭帯損傷で残念ながら離脱。回復が間に合えば、来季早々から獅子のリードオフマンとして活躍してくれるはずだ。

1986年生まれのベテラン寅年選手は?



36歳となる楽天・涌井は年男となる来季、復活できるか

 1998年生まれ選手のひと回り年上、1986年生まれの「寅年選手」では、まず楽天の涌井秀章が挙げられる。西武、ロッテを経て2019年オフに楽天へと加入。1年目の2020年は開幕から8連勝をマークと快進撃を続け、最終的に11勝4敗で最多勝のタイトルを獲得。2021年は残念ながら6勝8敗と成績を落としたが、年男として復活を果たしたいところだ。

 また、ロッテの美馬学、巨人の井納翔一も涌井と同じく1986年生まれの寅年。2019年オフにFAで楽天からロッテに移籍した美馬は、2020年に10勝4敗でチームの上位進出に貢献。2021年は6勝と不調だった。井納は2020年オフにDeNAからFAで巨人に加入。2021年は先発ローテーションの一角として期待されるも、結局5試合の登板に終わった。涌井と同様に、美馬、井納も2022年シーズンの活躍が期待される。

 ちなみに、1986年生まれの助っ人外国人ではソフトバンクのアルフレド・デスパイネがいる。2017年にロッテから加入したデスパイネは、チームの主砲として活躍。2020年、2021年と低迷したが、2021年にBクラスと低迷したチームの上位進出には欠かせないピースだろう。

 2022年の「年男」である寅年生まれの選手をピックアップして紹介した。果たして干支の加護を得た選手たちがどのような活躍を見せるのか、ぜひ注目してもらいたい。

文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM