今季、2年目を迎える2021年ドラフト1位入団選手。ルーキーイヤーは結果を残せた選手、残せなかった選手とさまざま。各々の立ち位置は違うが、すべての選手がさらなるステップアップを誓っているのは間違いない。セ・リーグ6球団の2021年ドライチの「2年目の野望」とは?

阪神タイガース



阪神・佐藤輝明

 前半戦の首位独走から後半戦で失速し、ヤクルトに優勝をさらわれた昨季の阪神。1年目から「優勝を逃したのは僕の責任」と語るのは佐藤輝明だった。前半戦で20本塁打を放つも、後半戦は4本塁打。「僕が打っていれば」という悔しさを露わにするが、それは阪神打線には欠かせない存在であることの裏返しでもある。今季の目標は「本塁打王」。それくらいの活躍ができれば、必然的に17年ぶりの歓喜が待っている。ただ、やはり佐藤輝だけの力では優勝も本塁打王もつかめない。打線が機能することが必須だが、それでも佐藤輝は昨季後半の屈辱を胸にバットを振り続けていく。

東京ヤクルトスワローズ



ヤクルト・木澤尚文

 即戦力として期待されながらも昨季は一軍登板なし。チームが6年ぶりのリーグ制覇、20年ぶりの日本一を達成するなかで、その一員に加わることができなかった木澤尚文。イースタン・リーグでは22試合に登板し2勝8敗、防御率6.07、悔しいシーズンを過ごした。投手陣は奥川恭伸や高橋奎二、金久保優斗などの先発陣に、2年連続最優秀中継ぎの清水昇など若手が台頭しているなかで、負けるつもりはない。先発、救援どちらの経験もあることをプラス材料に、与えられた役割で全力投球をしていく。一軍初登板をもちろん通過点。チームの勝利に欠かせないポジションを結果で勝ち取りたい。

読売ジャイアンツ



巨人・平内龍太

 一軍登板はシーズン序盤にリリーフでわずか3試合、防御率14.40とまったく振るわず「悔しさが多い」と振り返るルーキーイヤー。それでも二軍戦では38試合に登板して5勝4敗6セーブ、防御率3.13をマークし、みやざきフェニックス・リーグでも圧巻の投球を見せてポテンシャルの高さを示した平内龍太。トミー・ジョン手術からの復活を目指す同期の山崎伊織や即戦力の新人たちなど若き投手陣にはライバルがひしめいているが、自身は先発の希望を明言している。巻き返しの2年目こそ、チームの戦力になることを誓う。

広島東洋カープ



広島・栗林良吏

 ルーキーイヤーの栗林良吏は、最初から最後まで頼もしかった。開幕から守護神に抜てきされると、2リーグ制後の新人記録を更新するデビューから22試合連続無失点をマーク。東京五輪では金メダルに貢献し、休む間もなく始まった後半戦でもセーブを重ね、新人最多タイ記録となるシーズン37セーブ。新人王にも輝いた。何よりも、37度あったセーブ機会で1度も失敗しなかったことが右腕のすごさを物語る。世間では“2年目のジンクス”という言葉もあるが、確立した自らのポジションを簡単に譲る気はない。こだわるのは、セーブ数ではなくチームの勝利。「しっかりセーブシチュエーションで、21年同様、勝ちのまま終われるようにしたい」。2022年も、失敗しない男・継続だ。

中日ドラゴンズ



中日・高橋宏斗

 ルーキーイヤーの一軍デビューはならなかった。ファームでは14試合に登板し、0勝5敗、防御率7.01の成績。結果だけを見れば当然とも言えるが、チームの方針で1年目は体づくりと経験を積ませることに重点を置いた。自己最速の155キロを記録し、武器の真っすぐに磨きがかかり、たくましさが増した。そのポテンシャルの高さには立浪和義監督も注目している。春季キャンプは一軍スタートを明言。ヤクルトの奥川恭伸、オリックスの宮城大弥のように高卒2年目の大ブレークを期待している。リーグ屈指の投手力を誇るチームだけに競争は激しいが、まずは開幕一軍入りを目指したい。背番号19がチームに勢いをつける。

横浜DeNAベイスターズ



DeNA・入江大生

 明大からドラフト1位で入団したものの、ルーキーイヤーの昨季はチームの戦力になれなかった。入江大生にとっての2年目は、自分の存在を一軍の舞台でしっかりアピールすることが最優先となる。昨季は開幕先発ローテーション入りを果たすも初登板から4連敗で二軍落ち。8月には右ヒジのクリーニング手術を行った。術後の経過は順調で、今季は早期の実戦復帰が望まれる。屈辱を味わった右腕は、「1年間ローテーションを守ること。チームの勝利に貢献することを目指す」と捲土重来を期す。

写真=BBM