コロナ禍の緊張感ある運営は変わらない



春季神奈川県大会は準々決勝から有観客試合。4月24日の試合開始90分前には、チケット売り場から100メートル近くの列ができてきた

 高校野球の朝は早い。大会運営する神奈川県高野連の役員は6時前には球場入りし、第1試合の10時プレーボールへ向けた準備を進めている。集合時間は7時頃だそうだが、有事に備え、自主的に早めに動いているという。

 4回戦までは無観客試合(野球部員、保護者等関係者のみ入場可)だったが、準々決勝以降は有観客試合となった。

 準決勝、決勝(横浜スタジアム)は前売りのみの販売だが、準々決勝(サーティーフォー保土ケ谷球場)は当日券発売。神奈川の高校野球ファンにとって、待望の生観戦である。4月23日は8時10分、24日は7時45分に開門された。前日よりも出足が早い理由。神奈川県で最も人気のある横浜高が第1試合に組まれ、対戦相手は強豪・桐光学園高という好カードであったからだ。


入場者は事前に来場者カードを記入し、その引き換えでチケットを購入する

 試合開始90分前、球場周辺には多くの人がチケットを求めて並んでいた。チケット売り場は球場正面の右横に設置されているが、その列はライト後方まで伸び、100メートル近くになっていた。あるファンも「こりゃ、すごいな」と、やや慌てて最後尾に並んでいた。

 この日は当初、準々決勝2試合が組まれていたが、第2試合に予定されていた横浜商大高が新型コロナウイルスの感染者が確認され、活動が禁止となったため、出場辞退。対戦相手の横浜商高の不戦勝となった。入場者はチケット購入前に来場者カードを記入。入場時は検温し、再入場は禁止と、感染予防対策が徹底されている。


球場入りする際には検温。感染予防対策により、再入場は禁止されている

 コロナ禍の緊張感ある運営は変わらない。しかし、多くの観衆が見守り、学校応援(ブラスバンド、チアリーダー)が展開される、本来の高校野球の風景が戻りつつあるのは確かだ。高校球児は県高野連関係者をはじめ、多くの人の尽力によって大会が開催される感謝の心を持って、全力プレーをしていく。

文=岡本朋祐 写真=BBM