開幕してから約1カ月が経過したパ・リーグ。連日熱戦が繰り広げられているが、果たして各球団は順調に戦うことができているのか。パ・リーグ6球団の現状を100点満点で採点した。
※記録は4月25日現在

東北楽天ゴールデンイーグルス



楽天・田中将大

1位・楽天 85点

 投手では則本昂大、野手では茂木栄五郎と、中心選手が開幕直後に新型コロナ陽性判定により離脱する中、首位をキープしている。ここまでは上出来の結果と言えるだろう。先発投手では田中将大、岸孝之、早川隆久が安定したピッチングを続けている。救援も開幕時点で宋家豪、酒居知史を欠く中、クローザーの松井裕樹を中心に安樂智大、ブセニッツ、西口直人らがカバーした。また、打線では新たに一番に座った新戦力・西川遥輝の存在が大きい。主砲・浅村栄斗の状態も上向きで、四番に座る昨季の打点王・島内宏明が本領を発揮するのもこれからだろう。戦力がそろえば上位の足場固めにも期待できそうだ。

福岡ソフトバンクホークス



ソフトバンク・栗原陵矢

2位・ソフトバンク 70点

 新人監督記録を更新する開幕8連勝。最高のスタートを切ったが、試合が進むにつれてマイナス要素がだんだんと増えてきている。一番は今季も減らない故障離脱者。中でも大きかったのが、開幕から打撃好調だった栗原陵矢だ。指揮官固定のクリーンアップの中で、三番・柳田悠岐、四番・Y.グラシアルがスロースタートだったこともあって、五番に栗原がポイントゲッターに。打率.353をマークしていた矢先、試合中に左ヒザを負傷。手術で今季は絶望となった。その後も、柳田が左肩を痛めていなくなり、一時は一番打者として機能していた三森大貴も下半身を痛めて試合に出られず。そのときの攻撃陣はあと一本が出なかった。三森が戻ってきて、これまでと変わらない勝負強さを発揮。4月26日からは柳田も一軍に復帰するとあって、攻撃陣の波はなくなるか。また、又吉克樹、藤井皓哉が加わったことで安定感が増していたリリーフ陣では森唯斗が不調により、無期限二軍調整中。何とか元気になって戻ってくるまで、みんなで踏ん張りたい。

埼玉西武ライオンズ



西武・呉念庭[左]、柘植世那

3位・西武 70点

 開幕直前に今井達也が右内転筋の張りで開幕先発ローテーションから離脱、さらに開幕後はケガで山川穂高、森友哉がラインアップから姿を消すなどアクシデントが頻発。3月31日の日本ハム戦(札幌ドーム)から4月8日のソフトバンク戦(ベルーナ)まで7連敗を喫して借金4まで抱えたが、その後の12試合で7勝4敗1分。借金も1まで減り、3位と盛り返している。投手陣は4月17日のオリックス戦(京セラドーム)から32イニング連続無失点をマークするなどリーグ2位のチーム防御率2.79と踏ん張っている。24日の楽天戦(ベルーナ)では六番・呉念庭が3打点、七番・山田遥楓が1打点、八番・柘植世那が2打点を挙げ6対3で勝利したが、打線が粘りを見せれば勝利はさらに積み重ねられていくだろう。

オリックス・バファローズ



オリックス・吉田正尚

4位・オリックス 50点

 浮上し切れない。開幕戦で勝利を挙げるも、同カードを負け越してから勝率5割を下回る。借金1まで減らし、勝てば5割復帰も3度ありながら、いずれも敗戦し“借金完済”には至っていない。ただ、チーム状況を考えれば善戦とも言えるだろう。吉田正尚が次第に調子を上げてきたが、杉本裕太郎が振るわず。チャンスメーカーの役割に加えて、勝負強さが光る宗佑磨が新型コロナの陽性反応が出て離脱するなど、チーム打率1割台の中で、粘り強く戦っている。支えるのが投手陣。山本由伸、山岡泰輔、宮城大弥らの先発陣に加え、新助っ人左腕のビドル、守護神・平野佳寿らが奮闘して、僅差の試合に持ち込んでいる。開幕1カ月に苦戦したのは昨季も同じこと。打線が上向けば、巻き返しのチャンスが出てくる。

千葉ロッテマリーンズ



ロッテ・佐々木朗希

5位・ロッテ 50点

 開幕投手を務めた石川歩が2勝、防御率0.34でリーグトップの助っ人左腕・ロメロに、完全試合を成し遂げた佐々木朗希も3勝を挙げるなど、先発陣が安定しているのが強み。ただ、打線の援護が乏しく、4月17日からは30イニング無得点と元気がない。マーティン、レアードの両助っ人砲も低調と苦しい状況だ。それでも、故障で出遅れている荻野貴司の不在をカバーしている高部瑛斗や4月22日に初の四番に入って本塁打を放った山口航輝ら奮闘する若手も。リーグトップのチーム29盗塁が物語るように、足を絡めた攻撃でしぶとく得点を奪うのもチームの持ち味。救援陣の不安定な面も気がかりだが、得点力が上向けば、チームも上昇気流に乗っていくはずだ。

北海道日本ハムファイターズ



日本ハム・万波中正

6位・日本ハム 50点

 開幕5連敗に始まり8カード終了時点で8勝16敗と最下位に沈むが、チーム状態は徐々に上向いてきている。昨季までの課題であった長打力不足は、リーグトップの21本塁打、同3位の76得点と大幅に改善された。万波中正、今川優馬、清宮幸太郎ら、確実性には乏しいが一発のある若手長距離砲の積極的な起用が長打力アップにつながったといえる。一方、投手陣は防御率4.18、102失点と12球団ワースト。先発は加藤貴之が防御率2点台と健闘しているが、慣れない中4日、5日起用の影響もあってか上沢直之、伊藤大海らは本調子とは言えない状況だ。三本柱以外の先発ローテーションも確立できていない。先発陣が本来の力を発揮できれば、浮上のきっかけはつかめるはずだ。

写真=BBM