サヨナラ本塁打を放ち、ヒーローとなった宇草

 7月14日、月間「スカパー!サヨナラ賞」の6月度受賞選手が決定した。セ・リーグは宇草孔基(広島)、パ・リーグは島内宏明(楽天)が受賞。両選手には、スカパーJSAT株式会社よりトロフィーと賞金30万円が贈られる。

 6月22日、マツダ広島で行われた阪神戦、広島は延長10回に1点を勝ち越されたが、坂倉将吾の起死回生の5号ソロで同点に追い付くと、4対4の同点で迎えた11回裏、二死走者なしの場面で、ここまで2安打を放っていた宇草が打席に。阪神7番手・アルカンタラの初球をとらえると、打球は右翼席に飛び込むサヨナラ本塁打となった。宇草は今季初本塁打がサヨナラ弾と、まさに記念すべき一発。広島は、この勝利により、阪神戦の開幕からの連勝を9に伸ばし、5カードぶりの勝ち越しも決めた。広島からのスカパー!サヨナラ賞受賞は、2022年3、4月度の西川龍馬以来となり、宇草は初の受賞となった。


サヨナラ3ランで生還し、ナインから祝福される島内

 6月22日、岩手県営野球場で行われた日本ハム戦、楽天は2点を先制された直後の3回裏、茂木栄五郎の左線二塁打で1点を返すと、続く4回裏には、浅村栄斗が右本塁打を放ち同点とし、さらに太田光の適時打で3対2と逆転に成功する。その後、両チーム無得点のまま、8回からマウンドに上がった安樂智大が連打を浴び、同点に。3対3で迎えた9回裏、マウンドには日本ハムの北山亘基。先頭打者の山崎剛が三振に倒れるも、続く茂木、鈴木大地が二者連続で安打を放ちサヨナラのチャンスを作る。二死一、二塁の場面で打席に立った島内は、北山からスイッチした鈴木健矢に対しファウルで粘り、2ボール2ストライクからの7球目、甘く入った直球を見逃さずにとらえた打球は、右翼席へ飛び込むプロ11年目で自身初のサヨナラ本塁打となった。

 1970年の完成以来、長年にわたり多くのドラマを生み、79試合目のプロ野球公式戦開催となった岩手県営野球場。老朽化に伴い来年3月での閉鎖が決定しており、最後となったプロ野球公式戦は、楽天の頼れる四番の劇的な一発での締めくくりとなり、盛岡のファンを歓喜の渦に巻き込んだ。

 島内はスカパー!サヨナラ賞初受賞となる。

写真=BBM