シーズン最終盤を迎えているが、昨季のドラフト2位選手は今季、どのようなシーズンを送っているのか。2年目のジンクスを陥っているのか、ステップアップを果たしているのか。パ・リーグ6球団の「2021年ドラフト2位入団」の現在地をピックアップした。
※記録は9月16日現在

千葉ロッテマリーンズ



ロッテ・中森俊介

 明石商高時代は4季連続甲子園出場、2年時は春夏連続4強入り。150キロ超の直球に多彩な変化球を制球良く投じ、総合力の高さを見せていた中森俊介だが、新人年の昨季は体づくりに終始。ただ、秋のフェニックス・リーグで実戦デビューを果たして、150キロ超の速球と投じて1回を三者凡退に。2年目の今季はイースタン・リーグでも5試合に登板し、計18回をわずか2失点と好投し、1勝もマーク。1学年上の佐々木朗希のほか、故障から復帰した種市篤暉、岩下大輝らとともに将来の先発ローテーションを担うべく、まずはじっくりと経験を積んでいく。

埼玉西武ライオンズ



西武・佐々木健

 NTT東日本から即戦力左腕として入団した昨季は、先発2試合を含む5試合に登板も防御率8.31と結果を残せなかった。7月2日のオリックス戦(メットライフ)では先発するも、わずか3球、先頭打者に危険球。先発投手が最初の打者に危険球退場は史上初という失態も犯してしまった。一転、今季はリリーフとして成長。ツーシームを習得したことでピッチングの幅が広がったことが奏功。強力リリーフ陣の一角として腕を振り、6月19日のオリックス戦(ベルーナ)ではプロ初勝利もマークした。しかし、8月12日に左肩の張りで登録抹消。9月6日に一軍復帰したが、13日のソフトバンク戦(PayPayドーム)で1回5失点と大炎上。14日に登録抹消となってしまった。

北海道日本ハムファイターズ



日本ハム・五十幡亮汰

 BIGBOSS野球の象徴的存在として今春キャンプで最大の注目を集めていたのが五十幡亮汰だ。ズバ抜けた脚力を生かした走塁と守備、思い切りのいい打撃で、攻守の中心を担う活躍が期待されていた。しかし、3月2日のオープン戦後、腰に異変が起きた。腰椎椎間板ヘルニアと診断され4月6日には手術に踏み切ることに。4カ月以上のリハビリ期間を経て8月19日のイースタン・ロッテ戦(ロッテ浦和)でついに実戦復帰。ここまで二軍で8試合に出場し打率.217、盗塁は3個決めるもまだ本調子とはいかない。野手で一軍未昇格は五十幡のみとなったが、「ゆっくり焦らず。腰は大事。大事な選手なので焦らせずにやっていきたい」とBIGBOSS。慎重な姿勢も期待の大きさゆえだ。

東北楽天ゴールデンイーグルス



楽天・高田孝一

 今季、一軍での初登板は4月21日の日本ハム戦(楽天生命パーク)だったが、2被弾で4失点、4回途中で交代させられた。それでも、二軍では抜群の成績を残した。17試合に登板して9勝2敗1セーブ、防御率2.43。イースタン・リーグでは勝利数、防御率、勝率と主要部門でトップに立っている。5月には3戦3勝、自責点0でファーム月間MVP賞を手にした。9月6日に一軍登録され、ブルペン要員としてスタンバイする2年目右腕。負けられない試合が続く中で、チームに貢献するピッチングが期待される。

オリックス・バファローズ



オリックス・元謙太

 今季、待望の一軍デビューを果たした元謙太。昨季はファームで111試合に出場して46安打と経験を積むと、今季は「迷わず一発でバットを出す感覚」と、トップの位置からスムーズにスイングすることを心掛け、コンスタントに結果を出し、フレッシュオールスターにも出場した。8月9日には初の一軍昇格を果たし、同11日の楽天戦(京セラドーム)にプロ初スタメン。初安打は右前への適時打と勝負強さも見せるほか、外野守備も軽快にこなすなど、能力の高さを示している。次は一軍定着、そしてレギュラー奪取へ。若手投手が続々と芽を出す中で、将来が楽しみな野手の筆頭だ。

福岡ソフトバンクホークス



ソフトバンク・笹川吉康

 194センチ95キロの恵まれた体格、豪快なスイングから放たれる長打。“ギータ2世”と呼ばれる笹川吉康は、ファームで着実に成長の証しを見せている。ルーキーイヤーの昨季は三軍が主戦場だった。二軍出場はわずか4試合。それが今季はここまで70試合と一気に増えた。打率自体は.195とまだまだ粗さが目立つものの、打撃フォームを試行錯誤しながら挑んだ今季は逆方向への打球も増えており、笹川自身も少しずつ手応えも感じている。やはり“本家”柳田悠岐同様にホームランが最大の魅力だ。9月1日のウエスタン・阪神戦8(タマスタ筑後)では新型コロナ感染明けで二軍調整中だった柳田の前でバックスリーン弾。あこがれの背番号9を追い掛けて、ぐんぐん伸びていく。

写真=BBM