激震トレードが続くドラゴンズ



中日・立浪和義監督

 中日に激震が走っている。

 雑誌(11/22[火]発売)のコラムで楽天・涌井秀章と阿部寿樹のトレードをテーマにしたが、そのときは「投球術に長けた涌井は、広いバンテリンドームにはまるはずだ」と肯定的に書いた。

 ただ、第2弾の京田陽太とDeNAの砂田毅樹のトレードは驚いた。

 確かに結果は出ていなかったが、京田は立浪和義監督の現役時代と同じ左打ちのショートだ。立浪監督がどうやって覚醒させるか期待していた中日ファンも多いだろう。一方の砂田は、実績のある左の中継ぎ投手で、中日の補強ポイントでもあったが、選手の格で考えれば、申し訳ないが、京田とはつり合わない。

 これで中日の野手は、京田、阿部、平田良介、三ツ俣大樹、A.マルティネスらがいなくなったことになる。来季の内野は、ショートは成長著しい土田龍空、サードは石川昂弥、セカンドは高橋周平、あるいは、この流れだから思い切って明大からの新人・村松開人と考えているのかもしれない。

 現状からレベルアップの可能性はあるが、未知数も多い。石川は故障明けでもあり、彼らを抜てきするにしても、阿部か京田、どちらかでも残しておけば、というのが、俺みたいな凡人の発想だが、立浪監督は違った。

 ある意味、見切りをつけたのだと思う。格を考え、チームにとって大切な選手だからと我慢して使うのではなく、若手を思い切って使ったほうがいいという判断だ。なまじいるとなれば、チーム内からもファンからも「なぜ使わない」という声が出るかもしれないしね。

 中日は近年、球団として大型補強はしていない。となれば、プラスは新外国人程度で、現戦力で戦うしかなかったが、立浪監督が1年やってみて、それでは大きなチーム力のアップは期待できないと判断し、一気に勝負をかけたというのかな。助っ人を自らドミニカに足を運んで探しているのも、後悔ないようにということだと思う。

 とは言え、来季すぐに結果が出るとは思えない。勝負は2024年と決め、来年に関しては、自慢の投手陣をさらに整備して徹底的に守る野球をし、若手野手を育成する1年と振り切ったのだろう。

 もちろん、結果が出なければ監督の責任論にもなってくるが、そこは腹をくくったと思う。

 立浪ドラゴンズの2年計画が楽しみだ。

写真=BBM