強い「対抗戦意識」



立大は慶大2回戦で連敗。開幕カードで勝ち点を落とし、立大・溝口監督は試合後取材で悔しそうな表情を浮かべた[写真=矢野寿明]

 立大は開幕カードとなった慶大戦で連敗を喫した。1回戦は2対3と食い下がるも、2回戦は相手の12安打を上回る16安打を放ちながら13残塁で、7対11で敗退している。

 立大が慶大から勝ち点(2勝先勝)を挙げたのは2016年春が最後である。18年秋の3回戦から今秋まで4つ引き分けを挟んで、19連敗となった。

【立大・対慶大の2016春以降の戦績】
2016春 ○○
  秋 ●●
2017春 △○●●
  秋 ●●
2018春 ○●●
  秋 ●○●
2019春 ●●
  秋 ●●
2020春 ●
  秋 ●●
2021春 ●●
  秋 ●△
2022春 ●△●
  秋 △●●
2023春 △●●
  秋 ●●

文※2019年秋までは2勝先勝の勝ち点制。2020年春は1試合総当たり、20年秋から21年秋までは各校10試合のポイント制(1カード2試合)。22年春から勝ち点制

 立大・溝口智成監督はこの5年、勝てていないことについて触れられると「それは、仕方ないです。昨日、今日の戦いの中で(連敗を)意識したことはない。そういう戦いの中で、連敗したと思っています」と悔しさをにじませ「天敵」ではないことを強調した。

 1回戦で本塁打を放ち、2回戦でも2本塁打を記録した慶大・宮崎恭輔(4年・国学院久我山高)は「19連勝」ついて問われた。

「そこは正直、関係ない。目の前の敵にして、全力を尽くしているだけです。苦手意識とか、得意とかはありません」

 これが、現場の本音である。トータルで考えるのではなく、シーズン、1カード、1試合を必死に戦っている。東京六大学は2勝先勝の勝ち点制。「対校戦意識」のほうが強い。

 立大にとっては、1カードが終わったに過ぎない。残り4カードで勝ち点を奪取すれば当然、2017年春以来のリーグ優勝の可能性はある。溝口監督はしっかりとした足取りで神宮を後にした。16日からは法大戦。天皇杯奪還へ、勝ち点を落とせない状況に変わりはない。

文=岡本朋祐