※情報は2023年1月8日現在
複数ポジションを守れる阿部がチームにもたらすものは多い
【2022年成績】パ4位 69勝71敗3分 勝率.493、チーム打率.243 チーム防御率3.47
石井一久監督の就任3年目、GM職から外れて指揮官に専念するだけに、とにかく結果が求められるシーズンとなりそうだ。まず注目されるのが新たな先発投手陣。石井監督は開幕投手について「『この人しかいないでしょ』というような成績を出してもらっていないので、みんなに。チャンスは誰にもある」と語る。
順当に行けば田中将大、則本昂大、岸孝之の3人が筆頭候補となるが、指揮官は横一線を強調し、競争を促す。若手では大卒3年目の早川隆久と高田孝一、同2年目の松井友飛らの飛躍が期待される。チームの将来を見据えた思い切った起用が見られるかもしれない。
助っ人では最速154キロ左腕のバニュエロスが加入。先発、救援をこなせるサウスポーの存在は心強い。新人でも1位の荘司康誠、2位の小孫竜二が先発の座をうかがい、3位以下にも個性派投手がそろう。即戦力投手の台頭が上位進出へ欠かせぬ要素となる。
また、助っ人が機能しなかった打線では、メジャー通算130本塁打を誇る右の大砲・フランコを獲得。1年目はケガに泣いたギッテンスとともに、打線に厚みをもたらすことができるか。さらには涌井秀章とのトレードにより、中日から阿部寿樹が加入。島内宏明を筆頭に左打者が多かった打線も、バランス良く生まれ変わる。
22年シーズンは5月に最大18の貯金をつくりながら、終わってみれば借金2の4位に沈んだ。最後までタフに優勝争いを演じるためには、より一層の個々のレベルアップが不可欠となりそうだ。
担当記者のこの男の“ココ”に注目! 浅村栄斗
浅村栄斗[内野手]
背中で引っ張る新主将
石井一久監督からの打診を受け、チームの第6代キャプテンに就任したのが浅村栄斗だ。楽天へ移籍して5年目に重責を担うこととなった。チームがリーグ優勝、日本一に輝いたのが2013年。「10年ぶりの日本一になるために、しっかり自分の背中を見せながら、チーム一丸で戦っていきたい」。新リーダーが持ち前の長打力で勝利へと導く。
東北楽天ゴールデンイーグルス 2023 メンバー表
【監督】
99石井一久
【一軍コーチ】
87佐竹学、84雄平、93後藤武敏、75小山伸一郎、80石井貴、△82的場直樹、86塩川達也、74渡辺直人
【二軍監督】
88三木肇
【二軍コーチ】
〇89川島慶三、98今江敏晃、83永井怜、91久保裕也、□96田中雅彦、□97西村弥、76岡田幸文、95奈良原浩、85牧田明久
【投手】
1松井裕樹、11岸孝之、〇13バニュエロス、14則本昂大、17塩見貴洋、18田中将大、☆19荘司康誠、20安樂智大、21早川隆久、☆22小孫竜二、28酒居知史、29高田孝一、☆31渡辺翔太、■38弓削隼人、40内間拓馬、☆41伊藤茉央、43宋家豪、45松井友飛、46藤平尚真、47藤井聖、49西垣雅矢、52津留崎大成、53高田萌生、56鈴木翔天、57瀧中瞭太、58辛島航、59泰勝利、60石橋良太、62西口直人、☆64林優樹、68小峯新陸、69内星龍、71吉川雄大、72宮森智志
【育成投手】
001佐藤智輝、004引地秀一郎、007福森耀真、017王彦程、※130古賀康誠、135清宮虎多朗、※155竹下瑛広
【捕手】
2太田光、26炭谷銀仁朗、44田中貴也、55安田悠馬、65堀内謙伍、70石原彪
【育成捕手】
◆022水上桂、137江川侑斗
【内野手】
0小深田大翔、3浅村栄斗、△4阿部寿樹、5茂木栄五郎、7鈴木大地、〇23フランコ、24黒川史陽、☆30平良竜哉、33銀次、34山崎剛、39伊藤裕季也、42ギッテンス、48渡邊佳明、61横尾俊建、63入江大樹、66村林一輝
【育成内野手】
※131永田颯太郎、△138ウレーニャ、141澤野聖悠、※146辰見鴻之介
【外野手】
6西川遥輝、8辰己涼介、9吉野創士、25田中和基、27岡島豪郎、35島内宏明、36前田銀治、50武藤敦貴、51小郷裕哉、54和田恋、△67正隨優弥
【育成外野手】
142柳澤大空、144大河原翔
[注釈]〇=新加入、△=移籍、□=復帰、◆=22年オフに支配下から育成、☆=支配下新人、※=育成新人、■=背番号変更、名前横は背番号