◆エリートチーム同士の高レベルな駆け引き

 4月29日(現地時間28日)、ヒューストン・ロケッツとゴールデンステイト・ウォリアーズによるプレーオフのカンファレンス・セミファイナル第1戦が、ウォリアーズのホームであるオラクル・アリーナにて行われた。

 試合は開始早々にウォリアーズのドレイモンド・グリーンがアンドレ・イグダーラのアシストを受けてレイアップを沈め、次のポゼッションでもポストアップからターンしてシュートを成功。また、クレイ・トンプソンやイグダーラのシュートをアシストするなどオフェンスを機能させた。第1クォーター終盤にはステフィン・カリーとケビン・デュラントが連続で3ポイントシュートを決め、19−28と9点リードした。

 迎えた第2クォーター、ロケッツは開始直後からクリス・ポールがイマン・シャンパートの3ポイントと、エリック・ゴードンのシュートをアシスト。さらに自らもフェイダウェイシュートとステップバックの3ポイントを決めた。ウォリアーズもトンプソンの3ポイントやデュラントのダンクなど応戦し、53−53と同点でハーフタイムを迎えた。

イグダーラ(左)はディフェンスでハーデン(右)ともマッチアップした[写真]=Getty Images

 後半、ポールのオフェンスを抑えようとウォリアーズのディフェンスが牙をむく。開始直後にボールをコントロールするポールに対して、エリートディフェンダーと評されるトンプソンがマッチアップ。さらに厳しいダブルチームを仕掛けたり、ピック時にイグダーラがスイッチして守ったりして、徹底的にプレッシャーを与えた。さらに第3クォーター残り9分19秒にデュラントがハーデンのドライビングレイアップをブロック。リーグ屈指のバックコートコンビへのマークを緩めず、ウォリアーズは76−83と7点のリードを奪った。

 最終クォーターは両チームともに激しい攻防が続く中、ウォリアーズはサイズと機動力のある選手たちを並べることで、スイッチディフェンスをしても極力ミスマッチをなくし、ボールハンドラーには徹底して2人でプレッシャーを与えた。ロケッツも同様にスイッチで対応し、ハーデンとポールに加えてゴードンがスコアリングで存在感を発揮。ハーデンは思うようにステップバック3ポイントやレイアップが決められない中で、ミドルレンジを選択し、プルアップジャンパーで得点を重ねた。

 ゲーム終盤まで一進一退の戦いが続く中、ファウルトラブルとシュートスランプに苦しんでいたカリーが、クラッチプレーを見せる。第4クォーター残り25.9秒に、ロケッツのネネにディフェンスをスイッチさせ、クロスオーバーから3ポイントシュートを決めて98−103と突き放した。次のポゼッションで2点を許し、直後にボールを奪われたもののハーデンが同点を狙った3ポイントをミス。終了間際、ポールからテクニカルファールを受けたカリーがフリースロー1本をしっかりと沈め、ホームのウォリアーズが最終スコア100−104で勝利を収めた。

トンプソン(左)のディフェンスをかわしてレイアップを放つハーデン(右)[写真]=Getty Images

 シリーズ初戦を制したウォリアーズは、カリーが18得点7リバウンド、トンプソンが13得点2スティール、イグダーラが14得点、グリーンが14得点9リバウンド9アシストをマーク。そして35得点5リバウンド1スティール1ブロックと大活躍を見せたデュラントは、試合終了後のインタビューで、以下のようにコメントした。

「ディフェンスが勝因だった。そして僕はアグレッシブにしっかりとショットを決めきれている。しっかりと変わらないエナジーを持って、ディフェンスに集中することがこのシリーズでは重要になる」

 ウォリアーズのスティーブ・カーHCもデュラントの活躍ぶりに対して、「彼のようなスキルに満ち溢れた選手を見たことがないよ。3ポイントを放ち、パスを出してディフェンスも遂行する。信じられないくらいに素晴らしい選手だ」と賞賛した。

 敗れたロケッツは、ゴードンが27得点4リバウンド2ブロック、ポールが17得点4アシスト3スティール、ハーデンが35得点6アシスト3スティールをマーク。主力選手たちがアウェイで見事な戦いを見せたが、あと一歩及ばなかった。

 両チームによる第2戦は、5月1日(同4月30日)に同じくオラクル・アリーナで行われる。