◆「解説者を務めていた時のお気に入りがオラクルとトロントのホームだった」

 5月30日(現地時間29日)、ゴールデンステイト・ウォリアーズとトロント・ラプターズのヘッドコーチ(HC)と選手たちは、31日(同30日)に幕を開ける「NBAファイナル2019」の前日練習を終え、会見を行った。

 3連覇を狙う王者ウォリアーズは、ケビン・デュラント(右ふくらはぎの肉離れ)が第1戦を欠場することがチーム側から発表されており、デマーカス・カズンズ(左大腿四頭筋の断裂)は初戦に出場するかどうか未発表となっている。

デュラント(右)とカズンズ(左)が復帰すれば、ウォリアーズはオールスター5人が先発することとなる[写真]=Getty Images

 そんな中、スティーブ・カーHCはトロントについて言及。カーHCが指揮するウォリアーズは、過去4年連続でレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)率いるクリーブランド・キャバリアーズとファイナルで激突してきたが、今年の対戦相手はラプターズであり、ここ5年間では初となるアウェーでシリーズが始まる。

「(これまでとは)全然違うね。それにエキサイトしている。トロントはこれまでずっと、お気に入りの場所で、私に限らず、多くの選手たちにとっても大好きな都市だと思う。あそこには最高の観客もいるからね。ウォリアーズのコーチになる前、私はテレビの仕事をしていたんだが、最も熱狂的だったアリーナが2つあった。それがオラクル・アリーナ(ウォリアーズのホーム)とトロントだったんだ。この2つのアリーナには組織的な愛情があり、エナジーと情熱にあふれていた。すごく興奮したよ」とカーHC。

 ラプターズのエースを務めるカワイ・レナードについては「2014年のファイナルMVPだった男が、あれからどれだけ成長したかは正直分からないね。多分、ちょっと年を取って、選手としてより賢くなったと思う。彼はここ5、6年間で数少ないトッププレーヤーの1人として活躍してきた」と評した。

 また、ラプターズの屋台骨カイル・ラウリーのことを「彼はリーダーであり、タフな選手。フィジカル面でもメンタル面でもね。ポイントガード兼リーダーとして、彼はあのチームで完璧な役割をこなしていると思う」と称賛している。

ラプターズの主軸を務めるレナード(右)とラウリー(左)[写真]=Getty Images

◆「グリーンは今すばらしいコンディションにあり、プレーレベルも高い」と言及

 もしデュラントだけでなくカズンズも不在でシリーズ初戦に臨むとしても、ウォリアーズにはステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンという絶対的な基盤は健在であり、ポートランド・トレイルブレイザーズとのウエスト決勝を4連勝で突破してきただけに、十二分に強いことは間違いない。

 会見の中でグリーンのコンディションについて聞かれたカーHCは、プレーオフに入ってから絶好調の男に対し、「彼はコート内外ですばらしいね。彼のリーダーシップは見事なものさ。彼は減量したことでここ数か月の中で最も良いコンディションにあるね」とコメント。

ウォリアーズの守護神グリーンには、オフェンス面でも活躍を期待したい[写真]=Getty Images

 レギュラーシーズンにおける直接対決で、ウォリアーズはラプターズに2戦全敗。グリーンは1試合目を欠場し、2試合目のみ出場していたのだが、「彼は(当時とは)違う選手。見た目も違うと思う」と切り返すと、こう続けた。

「彼はよりスリムになったし、(動きが)なめらかになり、より速くなっている。今の彼には自信があるからこそ、コート上でも落ち着いていられるんだと思う。シーズン序盤、いいプレーができていなかった時は、フラストレーションが目に見えていた。でも今はすばらしいコンディションだし、プレーレベルは信じられないほど高く、とても落ち着いている。(ファイナルでは)ベストなドレイモンド・グリーンを見ることができるんじゃないかな」。

 ウォリアーズにとって、フランチャイズ史上初の3連覇をかけた重要なファイナルが、31日(同30日)から幕を開けることとなる。カーHCが絶賛したグリーンのパフォーマンスにも注目していきたい。