◆カリーが前半だけで25得点の爆発を見せるも、ラウリーらが流れを断ち切る

 6月6日(現地時間5日)、トロント・ラプターズとゴールデンステイト・ウォリアーズによる「NBAファイナル2019」第3戦が、ウォリアーズのホーム、オラクル・アリーナで行われた。

 ウォリアーズはKDことケビン・デュラントとケボン・ルーニーが欠場。試合前の判断で出場の可否が決まると言われていたクレイ・トンプソンの欠場も発表。これにより、ウォリアーズは過去5年のプレーオフにおいて唯一となる全101試合に出場していたトンプソンを欠いて第3戦へ臨むことに。

 ラプターズはカイル・ラウリーがトンプソンの代わりに先発入りしたショーン・リビングストンからファウルを奪ってフリースロー2本を決めて先取点。一方のウォリアーズはステフィン・カリーがミドルレンジジャンパーを沈める。

 今度はマルク・ガソルがフリースロー2本を確実に決めると、カリーが3ポイントを放り込んで応戦。だがデュラントとトンプソンというスコアラーを欠くウォリアーズに対して、ラプターズがリードを奪っていく。

 パスカル・シアカムのフックショット、ダニー・グリーンの3ポイントに加え、ガソルやカワイ・レナードのショットも決まり、先発全員が得点に絡んでいき、第1クォーター残り6分53秒にはシアカムのステップバックジャンパーが決まって10点差をつける。

 残り2分13秒でレナードのフリースロー2本が決まってラプターズが12点差をつけると、ウォリアーズはアルフォンゾ・マッキニーとクイン・クックがショットを決め、カリーも3ポイントを放り込んで点差を縮めていき、ウォリアーズが7点ビハインドまで縮めて最初の12分間を終える。

 第2クォーターに入ると、シアカムが積極果敢に攻め立てて得点を奪い、ウォリアーズからリードを広げていく。ウォリアーズはカリーこそ点を積み上げていくも、そのほかの選手の得点が伸びず、バッドパスや24秒バイオレーションなどでラプターズから点を奪えず。

 それでも、ウォリアーズはトップオブザキーでボールを保持したレナードに対してダブルチームを仕掛けてボールを手から離すことに成功。アンドリュー・ボーガットがテイクチャージを奪うなどチームを盛り立てて、徐々に追い上げていく。

 だがこの日好調のラウリーが前半終盤に2本の3ポイントをねじ込むなどウォリアーズの流れを断ち切る活躍。カリーが前半だけで4本の3ポイント成功を含む25得点を挙げるも、ラプターズが60−52の8点リードで試合を折り返す。

シリーズ最初の2戦から復調し、積極果敢にショットを沈めていったラウリー[写真]=Getty Images

◆グリーンやイバカ、ガソルらが要所で活躍したラプターズ

 第3クォーター。アンドレ・イグダーラの3ポイント2本やカリーのレイアップにジャンパー、3ポイントなどでウォリアーズが加点していくも、ラプターズはラウリー、フレッド・バンブリートが要所で3ポイントを決めて主導権を譲らない。

 勝機を見出したいウォリアーズは、カリーがルーズボールにダイブして球際で執念を見せるハッスルプレー、ドレイモンド・グリーンが絶妙なポジショニングで相手のミスを誘発するなどディフェンス面で奮闘。オフェンスではドレイモンド・グリーンからイグダーラへのアリウープダンクが決まり、グリーンが自らリング下へ持ち込んで7点差まで詰め寄る。

 するとラプターズはバンブリート、レナードが加点してリードを取り戻すと、ダニー・グリーンが2本連続で3ポイントを放り込み、突き放しにかかる。第3クォーター終了間際にクックがショットを沈めるも、ラプターズ13点リードで最終クォーターへ。

10投中6本の3ポイントを決めたグリーン(右)とハッスルプレーが光ったイバカ(左)[写真]=Getty Images

 ウォリアーズはカリーを第4クォーター最初から出場させ、なんとか逆転への糸口を模索。クックのジャンパー、カリーのフリースロー3本で残り10分30秒で7点差に。

 だが必勝態勢のラプターズはサージ・イバカがジャンパー、オフェンシブ・リバウンドからフックショットを放り込むと、シアカムがファストブレイクでバンブリートのパスからダンクをたたき込んで13点差。さらにカリーのショットをはさんでラウリーが5連続得点を奪う。

 ドレイモンド・グリーンが2本の3ポイントを決めてウォリアーズが意地を見せるも、ラプターズはレナードのジャンパーやドライブで追随を許さない。

 ウォリアーズはなんとか10点差まで追い上げるも、残り1分39秒にバンブリートが右45度付近から難しい態勢で3ポイントを放り込んで勝負あり。最終スコア123−109でラプターズが第3戦を制し、シリーズ戦績を2勝1敗とした。

◆47得点を奪ったカリーだが、主力2選手欠場からくる負担は隠せず

 勝利したラプターズでは、レナードが30得点7リバウンド6アシスト2スティール2ブロック、5本の3ポイントを沈めたラウリーがシリーズベストの23得点に4リバウンド9アシスト、シアカムが18得点9リバウンド6アシスト、ダニー・グリーンがファウルトラブルに陥りながらも3ポイント6本成功の18得点、ガソルが17得点7リバウンド4アシスト、バンブリートが11得点3スティール、イバカが6得点5リバウンド2スティール6ブロックを記録。

 ラウリーは試合後、カリーのパフォーマンスに感嘆しつつ、「相手はディフェンディング・チャンピオン。簡単に勝利できるようなゲームになるとは思っていない。僕らは立ち止まってはならないんだ。今後も頑張ってプレーを続けていくよ」と語った。

 一方、敗れたウォリアーズではカリーが6本の3ポイント成功を含むゲームハイの47得点に8リバウンド7アシスト2スティール。デュラントとトンプソンという得点源を欠く中、カリーはプレーオフキャリアハイとなる高得点をたたき出したものの、勝利には届かなかった。

 なお、カリーのほかではドレイモンド・グリーンが17得点7リバウンド4アシスト2スティール、イグダーラが11得点6リバウンド3アシスト、クックが9得点、ボーガットが6得点7リバウンド3アシストを挙げている。

 両チームによるファイナル第4戦は、8日(同7日)に行われる。ラプターズとしては、ラウリーやグリーンが好調を維持したまま3勝1敗と王手をかけたいところ。

 ウォリアーズとしては、中1日間でトンプソン、そしてデュラントが戦列復帰できれば御の字か。もし両選手とも欠場となれば、次戦も厳しい戦いをしいられることになるだろう。

カリーは47得点の超絶パフォーマンスを見せたものの、これ以上を求めるのはさすがに酷[写真]=Getty Images