◆1980年代に変幻自在のポストムーブを駆使して相手を圧倒したマクヘイル

 7月20日(現地時間19日)、インディアナ・ペイサーズで主力を務めるビッグマン、マイルズ・ターナーが、バスケットボール殿堂入りしたビッグマン、ケビン・マクヘイル(元ボストン・セルティックス)とワークアウトを行っていたことが明らかとなった。

 211センチ113キロのターナーは、キャリア4シーズン目を終えた23歳のセンター。昨季は74試合に出場し、平均28.6分13.3得点7.2リバウンド1.6アシスト2.7ブロックにフィールドゴール成功率48.7パーセントをマーク。

 3ポイント成功率(38.8パーセント)と成功数(平均1.0本)では自己最高を更新し、キャリア初のスタッツリーダー(平均ブロック)にも輝いた。

昨季はキャリア初のブロック王となったターナー[写真]=Getty Images

 ところが、セルティックスとのプレーオフ1回戦で、ターナーは平均31.5分とプレータイムこそ伸ばしたものの、9.8得点6.3リバウンド1.5アシスト1.8ブロックとほかの部門では軒並みダウン。

 3ポイントでも成功率はわずか21.4パーセント、フィールドゴール成功率も40.0パーセントに終わっており、今季に向けてポストムーブに磨きをかけるべく、マクヘイルをテキサス州に招いてワークアウトを実施したことを自身のウェブサイトで明かした。

 1980年代から90年代序盤にかけて、セルティックスで13シーズンをプレーしたマクヘイルは、208センチ95キロのパワーフォワード。異様に長い手足を持ち、独特のリズムでペイント内から得点とリバウンドを量産。特にマクヘイルが繰り出すポストプレーは、巧みなフェイクやステップからレイアップにフックショット、フェイドアウェイジャンパーなど、バラエティー豊かなパフォーマンスで相手ディフェンダーを何度も苦しめてきた。

 キャリア平均31.0分17.9得点7.3リバウンド1.7アシスト1.7ブロックを誇るマクヘイルは、ラリー・バード(元セルティックス)やロバート・パリッシュ(元セルティックスほか)らと共に3度の優勝を勝ち取ったほか、オールスターには7度、オールディフェンシブチームには6度、オールNBAチームに1度選出。最優秀シックスマン賞には2度も輝いている。

現役引退後、マクヘイルはロケッツの指揮官を務めたり、フロント職で活躍[写真]=Getty Images

◆マクヘイル直伝のポストムーブを学び「大きな自信になった」とターナー

 ターナーについて、マクヘイルは「アグレッシブにアタックできるようなポストムーブを加えるようにしたんだ。彼自身のスキルを使ってね。彼にはすばらしいスキルが備わっているし、大きな手とすばらしいタッチを持ってる」と高評価。ワークアウトではターナーへリップスルームーブ(ピヴォットを活用してリングへアタックする動き)にフォーカスして指導したと同ウェブサイトへコメントしている。

「彼が(リングへ)アタックでき、ファウルを奪うことができるポジションに追いやったんだ。あとはドリブルなしの状態でペイント内へ入り込むことができる方法を教えた。彼はピック&ポップではすでにすばらしいシューターだ。でもプレーオフという舞台では、もっとペイント内で得点を挙げることが必要だからね」。

 マクヘイルのスキルセットについて、ターナーは「(彼は)自分のスポットに入って、自身がやろうとしていることをこなして支配していた。さまざまなフェイクやムーブを持っていたんだ。決して迅速なものではなかったと思うけど、やりたいことをあっさりとこなしてしまうんだ」とリスペクト。

 このワークアウトについても「この経験は唯一無二のものになった。かつてNBAで活躍し、複数回チャンピオンに輝いた経験を持ち、自身の知識をかみ砕いて説明することができる人とのワークアウトだったからね。偉大な選手と行ったことで、大きな自信になった」と語っている。

 アメリカ代表として「FIBAバスケットボール ワールドカップ2019」(以降、W杯)のロースター候補にも入っているターナー。早ければ、マクヘイルとのワークアウトの成果がトレーニングキャンプやエキシビジョンゲーム、あるいはW杯の本戦で披露されることになりそうだ。

ターナーの成長は、ペイサーズ、そしてアメリカ代表の強化にも直結するに違いない[写真]=Getty Images