「(試合の)入りはすごく良くて日本のバスケットができていたと思うのですが、それ以上に相手がタフショットを決めるなどすごくシュートが入った。初戦とは違う雰囲気だったし、相手のホームだからというのは言い訳になってしまうとは思いますが、そういったパワーが今日の試合は相手の方にいってしまったのかなと思います。

 でも、最後まで諦めずに日本のバスケットができたというのは、負けてしまいましたが、良い流れで終われたと思います。だけど…やっぱり勝ちたかったというのが本当の気持ちです」

「FIBA 東京 2020 オリンピック予選大会」(以下OQT)の第2戦。ベルギーとの対戦に84―92と惜敗した日本。試合後、ガードの吉田亜沙美(JX-ENEOSサンフラワーズ)はこうコメントした。

 試合は第1クォーターこそ22―12と日本ペースで進んだが、第2、3クォーターは「チームディフェンスができていなかった」(トム・ホーバスヘッドコーチ)と第2クォーターで27失点、第3クォーターでも28失点を喫してしまう。それでも第4クォーターでは林咲希(JX-ENEOS)が後半だけで7本の3Pシュートを沈めて猛追。一時は1点差に詰め寄ったが、最後はベルギーに逃げ切られてしまった。

 大きく付いた点差を縮めたい第3クォーター、「ディフェンスを意識していた」(ホーバスヘッドコーチ)時間帯で指揮官の思いに応えたのが吉田だ。相手のミスを誘うようなディフェンスなど数字には表れないところでの奮闘が光った。

「とにかくディフェンスを今日は頑張ろうと思っていました。味方も後ろから声を出してカバーしてくれていたので、守りやすかったです」と吉田。

 それでも、すぐに「今日はチームディフェンスがもう少しできていれば。ゾーンディフェンスの時に簡単に3ポイントシュートを打たれてしまったり、ディフェンスのポジショニングが悪かったり、普段やられていないところでやられてしまったのが敗因。ディフェンスを固めて勝ち切るというスタイル貫き通さないといけないと思うので、明日はそこを40分間徹底してやっていきたいです」と気を引き締める。

「個人的には何もできずに終わってしまった」という初戦のスウェーデン戦。吉田自身、2戦目に懸ける思いは強かったであろう。「結果を出すというよりは自分の役割を徹底してやること。個人がどうこうではなく、チームが勝つために貢献するには何かと考えた時にやっぱりゲームメイクやディフェンスが自分の役割だと思いました。2戦目はリラックスしてできたかなと感じます」と語る。

「大﨑(佑圭)とのコンビネーションもやっとマッチしてきたので、そこは良かったかなと思うんですけど、チームが勝ち切れなかったという部分ではまだまだかなと思います」と言う表情には、敗戦の中にも手応えもしっかりとつかんだ様子がうかがえる。

 リオデジャネイロ・オリンピック以来の世界大会。最終戦となるカナダ戦でも、ベテランガードはチームの勝利のために自らの役割に徹する。

文=田島早苗