男子日本代表の新ヘッドコーチ、フリオ・ラマス氏が初采配を振るった7月29日のウルグアイ戦は69−79の敗戦に終わった。来日からわずかな準備期間で臨んだ国際強化試合を振り返り、新指揮官は「いい経験だった」と話し、「明日は勝ちにいこうと思っている」と続けた。

 アルゼンチン代表を率いてロンドン・オリンピックで4位入賞を果たすなど実績十分。2019年FIBAバスケットボール・ワールドカップ、2020年東京オリンピック出場を目指す日本代表は、このアルゼンチン人コーチに未来を託した。

 その初陣、日本代表は第1ピリオドに11点差を付けられ、途中接戦に持ちこんだものの、一歩及ばなかった。もっとも、新HCは「今日負けたことでアジアカップ(FIBAアジアカップ)に向けて、課題が何かに気づくことができた」とポジティブに捉える。

「改善できる部分はたくさんある」と語るラマスHCはいくつかのポイントを挙げた。オフェンス面では「トランジション」と「カウンター」、ディフェンス面では「プレッシャーを掛けて、相手にやりにくさを感じさせる」と述べ、具体例として「ゴールから遠い位置でプレーさせたり、パスコースを防いだり、エリアを囲んで相手にパスを出させなかったり、全員でボックスアウトして全員でリバウンドを取ったり」と話した。

 選手に求めるものは多く、富樫勇樹(千葉ジェッツふなばし)が「チームとしての理解はまだまだ足りない」と語るように新生日本代表は途上段階だ。それでも初戦は格上相手に10点差の敗北だった。互角にわたり合う時間帯もあった。選手たちが理解を深め、ラマスHCの戦略を体現できればさらに実力差を縮められるかもしれない。

 アジアカップ開幕まであと10日。時間はないが、合宿、テストマッチが続く中で連係向上の可能性は十分ある。まずはウルグアイとの第2戦。出だしでつまづいた第1戦の反省を活かし、好ゲームを演じられるか。指揮官の“修正力”、選手たちの対応力に注目だ。