北信越大会で準優勝し、平成29年度全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会(インターハイ)でも上位進出が期待されていた北陸高校(福井県)。しかし、7月29日に行われた2回戦で、東海大会2位の桜丘高校(愛知県)に71−83で敗れ、早くもトーナメントから姿を消すこととなった。

 第3ピリオド終盤まで、ほぼ互角だった。桜丘の変則ゾーンに対して前へ前へとスピーディーに攻めることで対応し、数点のリードにしっかりとついていき、後半早々に同点。勝利に向けて申し分ない展開だった。

 しかし、そこから北陸は一度もリードを奪うことができなかった。ジェン・アビブが3つ目のファウルを宣告されベンチに下がり、思うように戦えない不運もあった。さらに、桜丘が新たに敷いたゾーンに苦しんだ。キャプテンの二上耀が「みんなが『自分がシュートを打っていいのかな』と迷っていました」と振り返るとおり、ゴールから離れていく消極的なパスが続き、なんということもないプレーでミスが頻発。エースの二上には必然的にボールが集まったが、単発で放ったアウトサイドシュートはネットを揺らすことはなかった。

 チームのキャプテンとして、二上はもどかしい思いを抱えている。「ガードのアツ(菊地敦友)だったり、シューターの(岩本)舟路や(岡田)泰希だったり、決める時は決めるけど、外れている時にももっと思いきって打ってほしいと思ってます。普段から『打つときは打っていいよ』と言っていますが、今日はゾーンで迷ってしまって」。一方で、「こういう時こそ自分がやらないと周りがついてこない。もっと攻めれば良かった」と、エースとしての自分にも納得はいっていない。

 この敗戦で明確になった課題を持ち帰り、チームは冬に向けて再出発する。

文=青木美帆