平成29年度全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会(インターハイ)のベスト8が出そろった。トーナメント表の左上から紹介すると、福岡第一高校(福岡県)、県立広島皆実高校(広島県)、飛龍高校(静岡県)、明成高校(宮城県)、帝京長岡高校(新潟県)、県立川内高校(鹿児島県)、中部大学第一高校(愛知県)、福岡大学附属大濠高校(福岡県)。地方ブロックごとに見てみると、九州3、中国1、東海2、北信越1、東北1。近畿、四国、関東勢はベスト16で姿を消した。

 関東在住の筆者は関東勢の全滅を無念に思いつつ、それ以上に他ブロックの強豪校のレベルの高さに感じ入っているところである。一つひとつのプレーの確実さと力強さが全く違う。関東では頭1つ抜ける強さを誇った船橋市立船橋高校(千葉県)は、飛龍を相手に自慢の得点力を完全シャットアウトされ、土浦日本大学高校(茨城県)と正智深谷高校(埼玉県)も明成と帝京長岡になすすべもなく敗戦。実力差を痛感した。

 また、飛龍と広島皆実というスモールチームの戦いぶりも興味深かった。主力の最高身長は、飛龍が186センチ、広島皆実が191センチ。しかし、アフリカ系留学生と実力ある日本人選手を擁する桜丘高校(愛知県)、高知中央高校(高知県)にチーム力を結集させて勝利した。飛龍は、全員がポイントガードのようにプレーできる強みと鍛えあげたフィジカルで、桜丘の特殊なゾーンディフェンスを粉砕。広島皆実も素早い展開で、高知中央に対応させる隙を与えなかった。

 準々決勝で飛龍は明成、広島皆実は福岡第一と対戦する。スモールチームが大型チームに対してどこまで対抗できるか、戦いぶりに注目したい。

文=青木美帆