8月2日にあづま総合体育館で行われた平成29年度全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会(インターハイ)の男子決勝で、福岡大学附属大濠高校(福岡県)が明成高校(宮城県)を61−60で下した。

 福大大濠を3年ぶりの優勝に導いた片峯聡太コーチは試合後の取材で、チーム2位の13得点を挙げたベンチスタートの司令塔、土家大輝を称賛。「永野(聖汰)がマークマンへのディフェンスをがんばっていたので、疲れていた。3ポイントも手打ちになっていたし、リバウンドの集中力も欠いていた。でも、土家というすばらしい選手がつないでくれて、よく決めてくれた」

 20得点9リバウンド3スティールを記録した中崎圭斗については、「すごくいいものを持っているが、メンタルが唯一の弱点だった」と明かしながらも、「それはチームで補ってあげればいいし、私の使い方でどうにかできる。それよりも、ゲームの中で彼がアジャストできた」とコメントした。

 また、「すごく成長した」と評価するセンターの井上宗一郎について、片峯コーチは次のように説明する。

「井上が、チームのために一番重きを置かなければいけなかったのが、『コートの中にいる』ということ。“最後の砦”がい続けるということが大事だと伝えたし、それを忠実に守ってくれた。チームの選手層の厚さも、もちろん勝因だが、井上が率先して嫌なことをやってくれたということが、間違いなく優勝には欠かせなかった。留学生が全国各地にいるが、インターハイで優勝した彼がナンバーワンのセンターだと思う。ただ今後は、より能力のある留学生たちが、井上を潰そうと必死になってくる。おごらずに、体も頭も鍛え、もう一回り大きくしたい」

 そして、指揮官が「求心力のある存在」と信頼を寄せるのが、2年生の中田嵩基だ。「彼がコートから抜けると、チームが不安になる。点数よりも、気持ちをつかめる選手を置いておくというのは、こういう大会では大事だと思う」。高校生として唯一U19男子日本代表に選出された中田について、「より一層、バスケに取り組む姿勢が謙虚になった。代表活動から帰ってきても、横柄に『俺はこれだけやってきた』という態度ではなかった。僕が『休みなしで合流』と言ったから、一生懸命やって次の日には倒れてしまった。それは僕の配慮不足だったので申し訳なかったが、それくらいチームのことを思っている。僕は『肩の力を抜いてやりなさい』と声を掛けている」と、その姿勢を称えた。

 続けて、「彼は来年もあるし、将来もある」と、片峯コーチは中田の今後にも期待を向ける。「本当のリーダーになるためにどういうことが大事か、これからも少しずつ伝えていきたい。プレーももちろん磨いてほしいが、常にチームの中心になるような選手になってほしい。それこそ、僕の1歳年下の後輩、橋本竜馬(シーホース三河)のように、ヘッドコーチが『チームに入れておきたい』と思える選手になってほしい」と、日本代表のポイントガードの名を挙げ、さらなる成長を求めた。