J・コールというラッパーをご存知だろうか。ロサンゼルス・レイカーズのフロントロウで度々姿を見かける大御所、ジェイ・Zが設立した音楽レーベル「Roc Nation(ロックネイション)」第一弾の契約アーティストであり、過去に発表したアルバムは全て全米チャート1位を記録。名実ともにアメリカ屈指のラッパーとして認知されている。

 そのコールが、NBA挑戦に向けてトレーニングに励んでいるという。

 情報源は、1990年代にトロント・ラプターズやシャーロット・ホーネッツでプレー経験のあるラッパー/プロデューサーのマスター・P。同氏は、コールからNBA選手になるために必要なことを質問されたそうで、コールは夢の実現に向けて本気でワークアウトに励んでいるという。

「J・コールから、俺と同じくNBA選手になるためにはどうすればいいかを聞かれた」

「だから俺は、NBAのジャージを着るのは並大抵のことではないと返答した。たくさんの反感を買うだろうし、多くの人が信じないとも。でも、あいつはJ・コールだ。あいつは今、ジムにいるぜ!」

 マスター・Pとコールは最近、コールが発表したプーマとのコラボレーションムービーで共演。マスター・Pがナレーションを務めるその映像内で、コールはタッチよく、外角からのシュートを何本も連続でメイクしている。

 コールのバスケの腕前は、カーメロ・アンソニー(ポートランド・トレイルブレイザーズ)、トレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)、JR・スミス(レイカーズ)らのピックアップゲームに参加するほど。

 そして、最近公開された映像ではコーナー3を連続で沈める姿を確認できる。この映像内でコールを教えているのは、カーメロを復活させた張本人であり、来年のドラフト上位候補のコール・アンソニー(ノースカロライナ大学)らを指導する超人気NBAスキルコーチのクリス・ブリックリーで、その本気度がうかがえる。

 コールは、2012年のNBAオールスターでセレブリティゲームにも参加し、その際は豪快なアリウープを披露。また、昨年はオールスターゲームのハーフタイムパフォーマンスを任され、ダンクコンテストではドノバン・ミッチェル(ユタ・ジャズ)のトスを務めるなど、NBAと密接なコネクションを持っている。

 ただ、「NBAはアーティストが参戦できるほど簡単なリーグではない」と思う人も多いだろう。しかし、ドウェイン・ケイシー率いるデトロイト・ピストンズが、公式Twitterを介して、コールにトライアウトのオファーを提示したのだ。

 エンターテイメントな側面を感じずにはいられないが、コールのバスケへの本気度は本物だ。今後どのような進展があるのか、周囲の動向を追いかけていきたい。

文=Meiji