◆スマートが第4Q終盤に10連続得点へと繋げる値千金のスティールを奪う

 8月22日(現地時間21日、日付は以下同)に行なわれたボストン・セルティックス(2勝)とフィラデルフィア・セブンティシクサーズ(2敗)によるプレーオフ ファーストラウンド第3戦は、セルティックスが最後10連続得点で締めくくり、102−94でシリーズを無傷の3連勝とした。

 カンファレンス・セミファイナル進出まであと1勝としたセルティックスでは、ケンバ・ウォーカーが24得点8リバウンド4アシスト2スティール、ジェイレン・ブラウンが21得点7リバウンド、ジェイソン・テイタムが15得点6リバウンド4ブロック、マーカス・スマートが14得点8リバウンド3スティールをマーク。

 セルティックスはチーム全体でフィールドゴール成功率41.4パーセント(36/87)、3ポイント成功率25.8パーセント(8/31)とショットがなかなか決まらなかったものの、勝負どころでカギとなるディフェンスが光った。

 残り2分14秒。ジョエル・エンビードのフリースロー2本が決まってシクサーズが94−92とリードし、ブラウンが3ポイントをミスしたものの、その後のディフェンスでスマートが値千金のスティール。ダブルチームされたエンビードが右コーナーへパスアウトするやいなや、スマートがローポストからすぐさま反応し、態勢を崩しながらボールを奪うと、ブラウンの3ポイントプレーへとつなげた。

 すると残り1分24秒にはテイタムがエンビードのプルアップジャンパーをブロックするなど好プレーがいくつもあったのだが、スマートのスティールからセルティックスは10連続得点をあげて試合を一気に決めにいっただけに、価値あるプレーだったと言っていい。

「それが俺の仕事。ああいうプレーが俺をリーグでベストなディフェンシブプレーヤーにしているのさ。それは俺自身が知ってるし、チームメートたちも分かってくれてる」。

 試合後、自信満々にそう振り返ったスマート。昨季オールディフェンシブファーストチーム入りを果たしたリーグ屈指のディフェンダーに対して、ブラッド・スティーブンズHC(ヘッドコーチ)も称賛を惜しまなかった。

「彼は本当にたくさんのウィニングプレーを決めてくれた。あの男が気にかけてるのはたった1つ、勝利することなんだ。今夜も勝利を決めるプレーをしてくれたよ」。

 一方のシクサーズは、エンビードがゲームハイの30得点に13リバウンド、ジョシュ・リチャードソンとシェイク・ミルトンがそれぞれ17得点、トバイアス・ハリスが15得点15リバウンドを残すも3連敗で後がなくなった。

 この試合ではチーム全体でフィールドゴール成功率わずか29.5パーセント(28/95)、3ポイント成功率23.1パーセント(9/39)と絶不調。ベン・シモンズが不在で、もともと今季は内弁慶なチームではあったが、無観客試合という条件はどのチームも同じ。

「俺たちはショットを決め切れなかった。ディフェンス面ではいい仕事ができたと思う。だがオフェンス面では誰もショットを決め切ることができなかったんだ」とエンビードは悔やむ。

 24日の第4戦に向けて、エンビードは「俺はスウィープなんてされたくない。俺の経歴にそれはいらない。がむしゃらにプレーしてみせる」と語っていたものの、ハリスやリチャードソン、ミルトンらが今まで以上に奮起しなければ、シクサーズのプレーオフは4試合で幕を下ろすことになるだろう。