◆ポール、シュルーダーを中心に15点差を挽回したサンダーが2連勝を飾る

 8月25日(現地時間24日、日付は以下同)に行なわれたヒューストン・ロケッツ対オクラホマシティ・サンダーによるプレーオフ ファーストラウンド第4戦。60−60の同点で迎えた第3クォーターに、ロケッツは8本連続で3ポイントを決める猛攻を仕掛け、同クォーター残り6分19秒にこの日最大となる15点のリード(86−71)を奪ってみせた。

 だがサンダーは動じなかった。クリス・ポールがすぐさまジャンパーでスコアを動かすと、シェイ・ギルジャス・アレキサンダー、ポール、デニス・シュルーダー、ナーレンズ・ノエルらが追加点を挙げ、その差を1点にまで縮めて最終クォーターを迎えた。

「俺たちはこの1年間、逆境と向き合ってきたと思う。そこで俺たちはプレーし続けたし、戦い続けてきた。なんとかゲームにとどまってきたんだ」(ポール)

「俺はこのチームならいつだって(劣勢の展開から)好転できるんだと信じてる。これまで以上のエナジーを持ち込み、相手チームをストップさせて、いいショットを決める。俺たちはシーズンを通してそれをやっているんだ」(シュルーダー)

 ポールとシュルーダーが試合後にそう話したように、サンダーは第4クォーター終盤にかけて両者の得点で抜け出し、最終スコア117−114で見事な勝利。今季のサンダーは第3クォーター終了時にリードを許していた試合でリーグトップとなる17勝を記録しており、プレーオフでもその粘り強さは健在。

 シリーズ戦績を2勝2敗のタイとしたサンダーでは、シュルーダーが30得点、ポールが26得点6リバウンド3スティール、ギルジャス・アレキサンダーが18得点12リバウンド6アシスト、スティーブン・アダムズが12得点8リバウンド、ダニーロ・ガリナーリとルージェンツ・ドートがそれぞれ9得点と続いた。

 ポールは自身と共に逆転劇の主役を演じたシュルーダーを「これまでのチームメートたちの中で大好きな選手の1人」と切り出し、こう続けた。

「俺たちは多くの点で似ている。2人ともエモーショナルな選手だし、俺は彼が常に戦おうとしていることを知ってる。俺はどんな日であろうと気にしないし、俺たちは誰が相手であろうと関係ないんだ。特に今夜は彼の存在がすごく大きかった。試合中、ずっと話しかけてきてね」。

 一方、敗れたロケッツは、この日もラッセル・ウェストブルックが右足大腿四頭筋の肉離れのため欠場。ジェームズ・ハーデンを中心に、自チームが保持するプレーオフの1試合最多試投数を更新する58本の3ポイントを放ち、そのうち23本を沈めた(成功率39.7パーセント)ものの、終盤にポールとシュルーダーの追加点を許してしまったことで2連敗。

「俺たちはオフェンス面ではショットを決められなかった。それにディフェンス面では自分たちの方針を遂行できなかった。だから両エンドで酷いことになってしまった」。

 試合後にそう振り返ったハーデンがいずれもゲームハイとなる32得点15アシスト4スティールに8リバウンド、エリック・ゴードンが23得点、ダヌエル・ハウスJr.が21得点6リバウンド、ロバート・コビントンが14得点6リバウンド2ブロック、PJ・タッカーが11得点11リバウンド、ジェフ・グリーンが10得点5リバウンドを残すも一歩及ばず。

 サンダーにチーム全体でフィールドゴール成功率48.8パーセント(42/86)も許したことで、ゴードンは個人としてのディフェンスを問題視している。

「この試合、俺たちは個人としてのディフェンスを向上する必要があった。相手はフロアで俺たちのディフェンスを広げて1対1を仕掛けてきた。俺たちは十分な得点をあげられなかったが、彼らはスコアリングをし続けていた。それが今日の試合の本当の姿だったんだ」。

 はたして、ロケッツは27日のシリーズ第5戦で連敗をストップすることができるのか。もしサンダーが3連勝となれば、一気にシリーズをモノにするかもしれないだけに、ロケッツとしてはマストウィンゲームとして臨みたいところだ。