◆オールラウンドなビッグマンとして1990年代のブレイザーズ躍進に大きく貢献

 現地時間8月29日。NBAキャリア18年を誇るビッグマン、クリフォード・ロビンソン(元ポートランド・トレイルブレイザーズほか/享年53)が息を引き取ったことが明らかとなった。

 コネチカット大学時代の恩師ジム・カルフーンによると、ロビンソンは約2年半前に脳卒中を患っており、先週昏睡状態に陥っていたという。

「このことを耳にして、本当に悲しい。彼は私にとって子どもの1人であり、私が指導した選手、そして1人前の男へと成長するのを見てきたからね」とカルフーンは『AP』へ語った。

 ロビンソンはコネチカット大で4年間プレー。4年次に平均20.0得点7.4リバウンドを記録し、1989年のドラフト2巡目全体36位でブレイザーズからドラフト指名された208センチ102キロのビッグマン。

 NBAキャリアをブレイザーズでスタートさせたロビンソンは、その後フェニックス・サンズ、デトロイト・ピストンズ、ゴールデンステイト・ウォリアーズ、ニュージャージー・ネッツの計5チームでプレー。

 ブレイザーズ在籍時にはクライド・ドレクスラーやテリー・ポーター(共に元ブレイザーズほか)らと共に2度(1990、92年)のNBAファイナル進出に貢献。ビッグマンながら機動力とシュート力に秀でており、ディフェンス面でもエネルギッシュなプレーの数々でブレイザーズ躍進に一役買った。

 92−93シーズンには平均19.1得点6.6リバウンド1.2スティール2.0ブロックを残して最優秀シックスマン賞を受賞。翌93−94シーズンには平均20.1得点6.7リバウンド1.4スティール1.4ブロックを残してオールスターに選ばれるなどブレイザーズのエースへと上りつめた。

◆3ポイントやディフェンスに磨きをかけ、40歳まで現役を続けたタフガイ

 94−95シーズンに3ポイントラインが短くなったことを機に、ロビンソンは3ポイント試投数を増やしてオフェンスのレパートリーに加えた。97−98シーズンから元の距離へと戻ったものの、3ポイントに磨きをかけ、“ストレッチ4”としても活躍。

 サンズ移籍後は攻防兼備のオールラウンドなビッグマンとしてジェイソン・キッド(元ダラス・マーベリックスほか)やショーン・マリオン(元サンズほか)らと共にプレーオフチームの主軸を務め、2000年1月17日のデンバー・ナゲッツ戦ではキャリアハイの50得点を奪取。粘り強いディフェンスも光り、00年にオールディフェンシブセカンドチームに選ばれている。

 その後所属したピストンズ、ウォリアーズ、ネッツではベテランとしていぶし銀のプレーでチームに貢献。02年には再びオールディフェンシブセカンドチームに選出され、キャリア終盤はプレータイムが減少していったものの、攻防両面で貴重な働きを見せた。

 通算1380試合に出場したロビンソンは、40歳まで現役を続け、キャリア平均30.8分14.2得点4.6リバウンド2.2アシスト1.0スティール1.0ブロックを記録。通算1万9591得点、6306リバウンド、3094アシストを残した。

 そして通算1253本の3ポイント成功と1402スティール、1390ブロックを積み上げたことで、ラシード・ウォーレス(元ブレイザーズほか)、ダーク・ノビツキー(元マブス)に次いで史上3人目となる1000本以上の3ポイント成功、スティール、ブロックを残したエリートクラブの仲間入りも果たしている。

 53歳という早すぎる他界となったロビンソン。コネチカット大出身選手として初のNBAオールスターとなり、同大の知名度を高めた功労者であり、多彩なスキルを駆使してNBAという世界最高のリーグで長いキャリアを築いたビッグマンのご冥福をお祈りいたします。