◆「NBAでプレーする若手選手の多くは、彼らが持つ本来のポテンシャルに達しきれていない」とペイトンが持論を展開

 10月16日(現地時間15日)。ポイントガード(PG)としてNBA史上屈指のディフェンダーと評されたゲイリー・ペイトン(元シアトル・スーパーソニックスほか)が『Yahoo! Sports』の電話インタビューに応じた。

 1990年のドラフト1巡目全体2位でスーパーソニックスから指名されたペイトンは、193センチ81キロのPG。“ザ・グローブ”という異名を持ち、トラッシュトーカーとしても知られた男は、ディフェンダーとして頭角を現し、徐々に得点力とゲームメイク能力を高めていき、リーグ屈指の万能型PGへと成長。

 ソニックスではショーン・ケンプやデトレフ・シュレンプ(共に元ソニックスほか)と共に主軸を務め、96年にはNBAファイナルへ進出。マイケル・ジョーダン率いるシカゴ・ブルズの前に2勝4敗で敗れたものの、ペイトンはリーダー格として殊勲の働きを見せた。

 その後ミルウォーキー・バックス、ロサンゼルス・レイカーズ、ボストン・セルティックス、マイアミ・ヒートでプレーし、06年にヒートでNBAチャンピオンに輝いた。

 ペイトンは96年にPGとして最優秀守備選手賞(DPOY)に輝いたほか、オールスターとオールNBAチーム、オールディフェンシブチームにそれぞれ9度選ばれ、2013年にバスケットボール殿堂入り。

 PGとしては高さに恵まれていたこともあり、ペイトンはポストアップからレイアップや代名詞とも言えるスクープショット、ジャンパーを繰り出すと共に、相手ディフェンダーを引きつけてチームメートたちの得点機会をおぜん立てするなど多岐にわたってチームの勝利に貢献してきた。

 現役引退から約13年が経過し、今年7月に52歳となったペイトンは「俺はこれまで、コーチングについて会話を持ったことがあった。だがその時は適切なタイミングじゃなかったんだ。でも今の俺なら、コーチになる準備ができていると信じてるよ」と語り、現在コーチングに興味を持っていることを明かした。

「NBAでプレーする若手選手の多くは、彼らが持つ本来のポテンシャルに達しきれていない。だから俺はNBAのスタッフになりたいと思ってる。コーチ、メンター(助言者)、それに選手たちをハードワークに励まさせ、それぞれのチームで成功へと貢献できる選手になるために必要とされる集中力と決断力を彼らに与えたいと思ってる」。

 ペイトンは現代NBAの主流となっている3ポイントこそ得意にしていなかったものの、PGとしてゲームメイクやリーダーシップ、スコアリングにディフェンスなど、現役選手たちにとってプラスとなるものをいくつも持っている。

「俺には(選手たちと)分かち合える知識がある。彼らを助ける準備はできてるよ」とペイトンが語った背景には、自身の現役時代にマッチアップしたジェイソン・キッド(現ロサンゼルス・レイカーズAC)、スティーブ・ナッシュ(現ブルックリン・ネッツHC)、タロン・ルー(現ロサンゼルス・クリッパーズHC)、チャウンシー・ビラップス(現クリッパーズAC)が次々とコーチに転身していることがあるのだろう。

 だがペイトンにはPGとして歴代最高級のディフェンダーという称号があり、特に発展途上の若手を多く抱えるチームには魅力的に映るかもしれない。