◆下位4チームはインカレ出場を懸け2部上位と激突

 10月25日、足立区総合スポーツセンターにて「オータムカップ2020」が開催。この日は1部の9位、11位決定戦、準決勝2試合の計4試合が組まれた。

 11位決定戦は早稲田大学と拓殖大学が激突。試合は早稲田大が先手を取るも、拓殖大はジョフ・ユセフ(1年)がインサイドから攻め立て16−11で第1クォーター終了。第2クォーター以降は益子拓己(2年)、齊藤祐介(4年)が攻撃をけん引した。齊藤はこの試合、8本中7本の3ポイントシュートを沈めて計21得点。益子は果敢にリングへアタックして15得点を挙げたほか、2年生ながらコート内外で声を出しチームを鼓舞し続けた。最終スコアは85−67。拓殖大は前日の敗戦を払拭するかのように、アグレッシブなプレーを貫き初勝利を手にした。

 中央大学vs神奈川大学の9位決定戦は、15点差で中央大に軍配。序盤から3ポイント攻勢が成功し、濵野裕稀(2年)は試合を通して4本の3ポイントを含む23得点で勝利に貢献した。また、ルーキー・内尾聡理も魅せた。第1クォーターから自身の武器であるディフェンス、ルーズボールへのダイブ、隙を突いたスティールを披露してチームに勢いを注入して存在感を発揮。内尾は今大会全3試合で先発出場、平均20分以上のプレータイムを勝ち取り、すでに中央大に不可欠な存在になっている。

 この2試合の結果により、下位4チームは順位が確定。中央大(9位)、神奈川大(10位)、拓殖大(11位)、早稲田大(12位)となり、各チームはインカレ出場を懸け、11月13日に2部上位チームとの「インカレ・チャレンジマッチ 2020」を行う。

◆大東文化大が筑波大を撃破、東海大は第3Qに爆発

 決勝進出を懸けた2カード。まず行われたのは大東文化大と筑波大の一戦。最初の10分間は筑波大が制したが、第2クォーター以降は大東文化大が勝った。勝利の立役者となったのはベンチスタートながら計6本の3ポイントを記録した石川晴道(3年)だ。

「相手はデカいので煽ってきましたが、そこで慌てたら相手の思うツボなので冷静にやろうと考えていました」。

 170センチの小兵ガードは、190センチオーバーがずらりと並ぶ相手ディフェンスを前にしても自分の“間”で試合をコントロール。クイックネスで筑波大をいなし、次々と長距離砲を射抜いた。

 一方、後半の立ち上がりで逆転された筑波大は、中を固めた大東文化大に対し3ポイント攻勢に出る。しかし、シュートがことごとくリングに嫌われると、チームの士気が下がってしまい最後まで追いつくことができなかった。

「こっちが先に(気持ちが)切れてしまいました。試合中もまだ巻き返せる時間なのに、下を向いている選手が多くて……。全員の気持ちが1つになっていなかった、同じ方向を向いていなかったのかなと思います」と、沈んだ表情のままリモート会見に臨んだ菅原暉(4年)。今季獲得できる貴重なタイトルを1つ逃した筑波大は、連覇が懸かるインカレでのリベンジを図る。

 白鷗大と東海大による最終試合は第2クォーター、ミスが目立った東海大に対し、白鷗大がペースを握り逆転に成功。9点リードで後半へ突入したが、第3クォーターは東海大が試合を決定づけるほどの完璧なバスケットを披露した。

「ディフェンスもオフェンスも崩れているということをハーフタイムで再認識して、技術というよりは気持ちの部分でチームを締めました」(大倉颯太/3年)と、もう一度自分たちのスタイルを見つめ直した東海大は、第3クォーター開始からトップギアに。隙きのないディフェンスでこの10分間は残り1分48秒まで得点を許さず、失点もフリースローの1点のみ。攻めては計21得点をマークした大倉が爆発力を見せると、大倉に代わって司令塔を担った河村勇輝(1年)も3ポイントで応える。24−1のビッグクォーターを作り、最終スコア73−53で相手をねじ伏せた。

 今シーズン初優勝を懸けたオータムカップ決勝は、昨季リーグ戦覇者の大東文化大か、それともタイトルに飢える東海大か。決戦は11月7日、つくばカピオにて16時ティップオフだ。

文・写真=小沼克年