◆フランチャイズ史上初の王座獲得を狙うネッツで不可欠な戦力に

 4月8日(現地時間7日、日付は以下同)に行なわれたニューオーリンズ・ペリカンズ戦で、ブルックリン・ネッツのケビン・デュラントが2月中旬以来初の出場を飾った。

 ベンチスタートで18分56秒プレーし、デュラントは17得点7リバウンド5アシストと上々のパフォーマンスを見せて勝利に貢献。久々の実戦とはいえ、5本のショット全てを放り込む活躍で、ネッツにさらなる勢いを持ち込んだと言っていいだろう。

 ネッツはデュラントがハムストリングを痛めて欠場していた期間にブレイク・グリフィン、ラマーカス・オルドリッジという元オールスタービッグマンを2人も獲得。さらにはキャリア2年目のニコラス・クラクストンも右膝のケガから復帰してローテーション入りしており、ロースターはさらに強化されていた。

 10日に「Twitter Spaces」のチャットに参加したデュラントは、クラクストンの限界について「彼には限界なんてない。彼自身が望むところまで成長していけるんじゃないかな」と称賛。

 ルーキーシーズンの平均12.5分4.4得点2.9リバウンド1.1アシスト0.5ブロックから、今季は同17.9分7.2得点4.7リバウンド1.0アシスト1.3ブロックと、クラクストンは成績を伸ばしている。豪華戦力を誇るネッツにおいて、21歳のビッグマンの成長にはデュラントも期待しているようだ。

 そしてネッツ不動の先発スモールフォワードとして活躍を続けるジョー・ハリスについても「俺が一緒にプレーしてきた中でベストなシューターは、ステフィン・カリーとクレイ・トンプソン(共にゴールデンステイト・ウォリアーズ)。ジョー・ハリスは間違いなく彼らと同じくトップクラスだ」と、最大級の賛辞を送っていた。

 デュラントはウォリアーズに在籍した一昨季までの3シーズンにカリー、トンプソンと共に超強力なスコアリングトリオを形成。いずれもNBAファイナルへと進出し、そのうち2度チャンピオンへ輝いた実績を持つ。

 いずれもリーグ有数のシュート力を誇っており、キャッチ&シュート、プルアップから長距離砲を放り込むことができ、リリースの速さでも特筆すべきものがあった。

 ハリスは一昨季に3ポイント成功率でリーグトップの47.4パーセントをマークし、2019年夏にはアメリカ代表の一員としてFIBAワールドカップにも出場したシューター。

 キャリア7年目の今季、ハリスは平均14.2得点3.7リバウンド1.8アシストに加え、いずれもキャリアハイとなるフィールドゴール51.2パーセント、3ポイント48.4パーセント(平均3.2本成功)を記録しており、攻防両面で貴重な役割をこなしている。

 カリーやトンプソンと比較するとスタッツ全般で見劣りしてしまう点は否めないが、ネッツはデュラントにジェームズ・ハーデン、カイリー・アービングという大物が在籍していることを考えれば、自らの仕事を忠実にこなしていると言っていい。

 ペイントエリアでエネルギッシュにプレーしてチームを盛り立てるクラクストン、正確無比なシュート力で“ビッグ3”を援護射撃するハリスは、ネッツがフランチャイズ史上初のNBAチャンピオンを狙ううえで、不可欠な戦力となっていることは間違いない。