名物レポーター“Woj”ことエイドリアン・ヴォイナロウスキーらを擁する『ESPN』は、快適なNBAライフを過ごすうえで欠かせない主要メディアだ。

 そんな米3大スポーツの博識媒体が、25歳以下に限定した若手NBA選手のランキングを発表した。同ランキングは、過去にブルックリン・ネッツのアシスタントゼネラルマネージャーを務めたNBA歴20年の大ベテラン、ボビー・マークスら3名が、将来性などを考慮し、独自の基準で格付け。以下では、1〜5位に名を連ねた選手を『ESPN』のコメントつきで紹介していく。

◆1位:ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)

ポジション:ガード/フォワード
年齢:22歳

「ドンチッチは、アンソニー・デイビスやヤニス・アデトクンボ、ケビン・デュラントに次いで、連続で首位を維持する数少ない選手となった。2018年のNBAドラフトで全体3位指名(フェニックス・サンズ、サクラメント・キングス、アトランタ・ホークスのことはここでは忘れて)を受けたドンチッチは、今シーズン28.6得点、8.1リバウンド、8.8アシストと躍動し、フィールドゴール成功率48.8パーセント、スリーポイント成功率37.1パーセントとキャリアハイの成功率を誇っている。22歳にして、2度もオールスターゲームでスターターを務め、2連続でオールNBAに選出。NBAで成し遂げた栄誉により、彼はオフシーズンに5年2億ドル(約218億円)の契約延長にサインする資格を与えられるだろう」(ボビー・マークス)

◆2位:ザイオン・ウィリアムソン(ニューオーリンズ・ペリカンズ)

ポジション:フォワード/センター
年齢:20歳

「NBAでわずか2カ月足らずしかプレーしていなかったにもかかわらず、昨年のランキングで2位に選ばれたウィリアムソンは、キャリア2年目にしてその地位を確固たるものにした。ウィリアムソンは、ドリブルでのクリエイションとプレイメイキングの引き出しを増やすことで、超人的なショット成功率を維持したまま、毎月のようにスコアリング性能を向上している。ウィリアムソンの次のステップは、ペリカンズでプレーイントーナメント参加順位を確保し、個人の輝きをチームの成功へと還元することだろう。そのためにはディフェンス面での成長が不可欠になる」(ケビン・ペルトン)

◆3位:ラメロ・ボール(シャーロット・ホーネッツ)

ポジション:ガード
年齢:19歳

「手首を骨折するまで、ボールは19歳として歴史的な記録を残してきた。そして、彼がNBAのディフェンス陣を容易に翻弄する姿は、その成績よりも目を見張るものがあった。サイズ、超人的な視野、エリートとしての本能、創造性、ボールタッチ、そして揺るぎない自信は、ザイオンやルカを除く誰よりも伸び代を感じさせる。彼が特別な存在であることは、説明できるものではない。肉体的に成長すれば、ディフェンスにとってより大きな問題となるはずだ」(マイク・シュミッツ)

◆4位:ドノバン・ミッチェル(ユタ・ジャズ)

ポジション:ガード
年齢:24歳

「(今年の)NBAで最高成績を収めている球団のリーディングスコアラーのミッチェルは、キャリア初期の貪欲なスコアラーから、総合的なオフェンス力を備えた選手へと成長を続けている。今シーズン、彼はスリーポイントシューターとしても(キャリアハイの1試合8.6本の試投にもかかわらず、成功率40パーセントもキャリアハイ)、プレーメーカーとしても(1分あたりのアシストレートが約1/3上昇)一歩前進。デビュー以来、常にランキングトップ10をキープしてきたミッチェルは、契約最終年にして自己最高の地位を手に入れた」(ケビン・ペルトン)

◆5位:ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)

ポジション:フォワード
年齢:23歳

「選手の成長は思いのほか直線的ではない、というのは周知の事実。それでも今シーズンのテイタムからは、セルティックスの順位下落が示すほどの停滞を感じられない。効率性はほとんど低下することなく、ボストンにおける選手使用率(USGパーセント)をキャリアハイの30%にまで高めており、36分あたり4.3アシストを記録している。また、テイタムは同リストの上位9選手のうち4選手を輩出したNBAドラフト2017の一員であり、同期のミッチェルより1歳半若いことを忘れてはならない」(ケビン・ペルトン)

◆6位以下にランクインしたのは?

 惜しくも上位5選手には及ばなかったものの、テイタムの下位も粒揃いだ。

 6〜10位は、ディアロン・フォックス(サクラメント・キングス)、ベン・シモンズ(フィラデルフィア・セブンティーシクサーズ)、デビン・ブッカー(フェニックス・サンズ)、バム・アデバヨ(マイアミ・ヒート)、シェイ・ギルジアス=アレクサンダー(オクラホマシティ・サンダー)という並びに。特に、リーグ屈指の快速アタッカーであるフォックスは、昨年15位から大幅に順位を上げ、「ESPN」の目利きたちからも成長が認められる結果となった。

 また、今年のルーキーからはラメロのほか、アンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブス)が19位に、タイリース・ハリバートン(サクラメント・キングス)が21位にそれぞれランクイン。一方で、ジャ・モラント(メンフィス・グリズリーズ)は昨年の7位から15位に、トレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)は8位から16位に転落している。

 なお、ランキング11位以下の詳細は、以下のとおりとなっている。

11位:ブランドン・イングラム(ニューオーリンズ・ペリカンズ)
12位:ジェイレン・ブラウン(ボストン・セルティックス)
13位:ジャマール・マレー(デンバー・ナゲッツ)
14位:マイケル・ポーター・Jr(デンバー・ナゲッツ)
15位:ジャ・モラント(メンフィス・グリズリーズ)
16位:トレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)
17位:ミカル・ブリッジズ(フェニックス・サンズ)
18位:ドマンタス・サボニス(インディアナ・ペイサーズ)
19位:アンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブス)
20位:ディアンドレ・エイトン(フェニックス・サンズ)
21位:タイリース・ハリバートン(サクラメント・キングス)
22位:ジョン・コリンズ(アトランタ・ホークス)
23位:ジャレット・アレン(クリーブランド・キャバリアーズ)
24位:ロンゾ・ボール(ニューオーリンズ・ペリカンズ)
25位:コリン・セクストン(クリーブランド・キャバリアーズ)

 文=Meiji