キャリア8シーズン目となった昨季、ギリシャからやって来たヤニス・アデトクンボはミルウォーキー・バックスを1971年以来50年ぶりとなるNBAチャンピオンへと導き、自身はファイナルMVPに輝いた。

 8月11日(現地時間10日、日付は以下同)にはスポーツライターのミリン・フェイダーによる著書「Giannis: The Improbable Rise of an NBA MVP」が発売され、『The New York Times』のベストセラーリストに入っているという。

 日本時間27日夜に行なわれたメディアへの会見で、ダラス・マーベリックスの新たな指揮官となったジェイソン・キッド(元マブスほか)は記者から「あの本は読みましたか?」と聞かれて「それはヤニスが書いたのか?」と聞き返し、こう続けていた。

「私はヤニスが本を書く日が来るのを待っているんだ。(その本については)知っているよ。でもヤニス本人が書いたものでなければ注目することはないだろうね」。

 キッドはアデトクンボのキャリア2シーズン目となった2014−15シーズンから約4シーズン、バックスでヘッドコーチ(HC)を務めており、オールスターの常連選手へと成長させる手助けをしてきた人物。

 バックスの指揮官を解任されてから3年以上が経過したものの、キッドはアデトクンボと良好な関係を続けているという。

「ヤニスが書いた本じゃないと全く興味はないね。面白いことに、私とヤニスの関係はバスケットボールを超えたものなんだ。息子が生まれた後に数時間、私は彼と話したんだ。その子のショートネームがマーベリックと聞いたんだ。ほら、皆はそのことを知らなかっただろ。つまり、私たちはそれほど親しい仲なんだ」。

 昨季までの2シーズン、キッドはロサンゼルス・レイカーズでアシスタントコーチを務め、20年にはコーチとしてもNBAチャンピオンとなっている。今季はかつての教え子で友人でもあるアデトクンボがディフェンディング・チャンピオンとしてコートへ立つことから、マブス対バックスによるゲームは両者による心理戦も含めて興味深いカードとなるかもしれない。