いよいよ、NBAのプレーシーズンが開幕。サマーリーグ、トレーニングキャンプを終え、各球団はいよいよ、2021−22シーズンを戦い抜くロスター選定の最終段階に突入した。

『Raptors Rapture』によると、トロント・ラプターズはシーズン開幕前に、6人の選手で3つのロスター枠を争うことになるという。現在、同チームは12名の完全保証契約選手が登録されており、ルーキーで2ウェイ契約のデイビッド・ジョンソンとジャスティン・シャンパーニは、Gリーグのラプターズ905からキャリアをスタートとするものと思われる。

 この結果、ラプターズは計6選手で3つの枠を争うことになる。そこには昨シーズンからの残留組である渡邊雄太やフレディ・ギレスピーのほか、八村塁の元チームメイトであるアイザック・ボンガや、昨年はブルックリン・ネッツと2ウェイ契約を結んでいたレジー・ペリー、さらにはイシュメイル・ウェインライト、サム・デッカーが名を連ねている。

 日本のNBAファンが気になるのはもちろん、渡邊のロスター入りの可能性だろう。未だ契約が発表されなないことに不安を感じている人も少なくないだろうが、順当に行けば渡辺の入閣は安泰となりそうだ。

『Raptors Rapture』は「残りのロスター枠のひとつを獲得する有力候補」と、渡邊を一番手に紹介。ハッスルプレーと質の高いディフェンス、そして精度を増したオープンショットなど、昨シーズンの貢献度を高く評価した。

 2020−21シーズン、渡邊は50試合に出場し、そのうち4試合は先発起用。1試合平均14.5分のプレータイムを与えられ、課題とされていた3ポイントシュートは40パーセントの成功率をマークした。今シーズンはプレシャス・アチュワの加入とケム・バーチの復帰により若干のプレータイム減少も見込まれるが、同メディアはガベージタイム以上の出場機会が与えられ、ケガにより開幕欠場が濃厚とされるパスカル・シアカム不在時にはより多くのチャンスが舞い込むだろうと分析している。

 しかし、油断は禁物。ギレスピーは優秀なリバウンダーであり、ボンガは若いながらもNBA経験が豊富。一方のデッカーはシューター枠でのポテンシャルがあり、ウェインライトは渡邊にはない運動能力を有している。

 それでも、渡邊の優位は揺るがない。ヘッドコーチのニック・ナースは、昨シーズンと同様自分のシステムに精通し、精力的にプレーする渡邊の力を再び必要としているはずだ。

 個人でシェフを雇い、食事面にも気を遣うなど、「コンディションは万全」と語る渡邊。ラプターズのプレシーズン開幕戦は、10月5日(現地時間4日)。潤沢なプレータイムを与えられるであろう努力の天才のプレーに刮目したい。

 文=Meiji
 

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