10月16日より第23回Wリーグが開幕した。東京オリンピックや女子アジアカップに出場した選手をはじめ、それぞれが頂点を目指して挑む新シーズン。バスケットボールキングでは全13チームの注目選手にインタビューを行った。

 ラストとなる第26回は、昨シーズンのWリーグで初優勝に輝いたトヨタ自動車アンテロープスの河村美幸。得点やリバウンドをはじめ、献身的なプレーが光るセンターは、今シーズンはキャプテンとしてチームを連覇へと導く。

◆献身的なプレーを身上とするチームの潤滑油

――昨シーズンは、Wリーグ初優勝を達成しました。
河村 ルーカス・モンデーロヘッドコーチが1年目だった一昨シーズンは、選手もヘッドコーチのバスケットを理解しきれないままシーズンを迎えたため、勝てる試合を落とすこともありました。でも昨シーズンは、ルーカスさんのやりたいことを全員が理解してシーズンに入れたので、試合を重ねるごとにどんどんやりやすくなっていきました。ルーカスさんのバスケットは、やればやるほど理解が進むので、(コロナ禍の影響もあり)日本代表組がいつもより長い期間チーム練習に参加できたことも大きかったですね。

――戦いながら優勝に近づいている実感はありましたか?
河村 皇后杯の決勝で負けた後、ヘッドコーチはもちろん、ストレングスコーチなどみんなで『何で負けたのか』を徹底的に洗い出しました。例えばトレーニングだったら、第4クォーターで走り負けたから、残り3分を意識した練習、息が上がった状態で走ることなど。他にもENEOSサンフラワーズに1対1で簡単に点を取られてしまったので、1対1を多めに取り入れた練習もしました。こういったことを3カ月間行ったことで、レギュラーシーズンが終わり、セミファイナルを迎えた時には、個人としては負ける気はしなかったですね。

――今のチームにおいて自分自身の役割は何ですか?
河村 チームは、どこからでも点が取れるし、誰でも1対1ができるので、私は流れが悪い時や1対1で打開できない時に、スクリーンなどでシュートチャンスを生み出すキッカケを作ることが役割かなと思っています。ガンガン1対1をするタイプではないので、オフボールの動きで周りが攻めやすようにする、合わせのプレーなどでチームを動かしていきたいと思っています。

――昨シーズンのプレーオフMVPの安間志織選手がドイツリーグへ移籍。河村選手とは同級生ですよね?
河村 はい。移籍に関しては直前で聞いたので、すごく驚いたし、とにかく寂しかったです。だけど、私やリム(山本麻衣)は泣いちゃってるのに、本人は『バイバーイ』と明るい感じで行っちゃって(笑)。でも、「途中で抜けてごめんね」と言われたので、「ごめんねじゃないよ、むしろ頑張って」と送り出しました。

――連覇がかかるシーズンです。
河村 能力の高い選手がそろっているのですが、昨シーズンからメンバーの移籍や引退、また、(日本代表活動などで)全員がそろった練習をほぼできていないので不安はあります。でも、みんなが自分のやるべきことは分かっていると思います。移籍の選手たちの得意なプレーも生かせるようにしたいですね。

――どんなところを見てほしいですか?
河村 オリンピック効果もあって注目されていると思います。やることをしっかりやりながらも楽しんでいるところを見てもらいたいです。どんな時でも声を掛けあって全員で戦っていきたいです。

後輩のオーダーにもこたえるシェフ!?
「(昨年の)自粛期間中は体育館にいる時間も短かったので、本を見ながら、チキン南蛮や豚キムチ、ひたすら家でご飯を作っていました」と、河村は昨年、時間があれば料理をしていたという。また、料理を作るだけでなく、普段から食事には気を使っているため、食材や調味料など、「体のいいものをとるように」と、素材にもこだわっているそうだ。

「この前は、リム(山本)にローストビフとを作ってほしいと言われて、作って持っていきました」と河村。チームメートのオーダーにも快く応えるあたりはさすがキャプテン。チームの公式SNS等を通して積極的に発信しているトヨタ自動車だけに、河村シェフがYouTubeの公式チャンネル『あんてちゃんねる』に登場する日もそう遠くはない⁉

 

取材・文=田島早苗

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