昨シーズン、ミルウォーキー・バックスに1971年以来の優勝をもたらしたヤニス・アデトクンボ。この栄誉をたたえて、ニューヨークの雑誌『GQ』は彼を「GQ Athlete of the Year(年間最優秀アスリート)」に選出した。

 受賞にあたって同誌はアデトクンボのインタビューを公開し、彼がNBAに至るまでや、どのように成長していったかなどを掲載した。その中で、同選手はメンタルヘルス(心の健康)に関する問題について触れ、自身の経験を語っている。

「スポーツ精神科医などに相談すると、僕たちは”ソフト”(打たれ弱い)というレッテルを貼られる。だからこそ、誰かに相談して心を開くことが難しいんだ。僕にとっても、それは非常に厳しいものだったよ」

 続けて、「僕には選択肢がなくて、バスケから離れることができなかったんだ。そうでなければ、家族を助けられない。だから続けたんだ」とも言及。18歳という若さでリーグへやってきたアデトクンボにとって、慣れない環境での生活は難しいところがあったのだろう。こうしたことから、彼は心に傷を抱えている選手に対し必要に応じて助けを求めることを勧めているという。

 また、アデトクンボは、今年の全仏オープンをメンタルヘルスで棄権した大坂なおみ選手のドキュメンタリーを見ているうちに、彼女の闘病生活に共感できるようになったと語っている。「彼女は試合やその他のことから距離を取ろうとしていたが、それはとても難しいことだ。他人事のようだけど、これは自分にも言っている」
 
 以前、ケビン・ラブ(クリーブランド・キャバリアーズ)やデマー・デローザン(シカゴ・ブルズ)がメンタルの問題を告白したが、リーグ全体がより寛容になっていくためにも、アデトクンボのような姿勢が必要となるだろう。

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