2022年1月1日、新年早々、国立代々木第2体育館ではWリーグの2試合が行われた。第1試合にはWリーグでは目下14連勝中の富士通レッドウェーブが登場。山梨クィーンビーズと対戦し、95−68で勝利を飾った。

 しかし試合後、キャプテンの町田瑠唯は「自分たちのやりたいバスケットができてなかったので、勝てたことは良かったのですが、良いスタートというよりは、もっと調子を上げていかないといけないという気持ちが強いです」と語った。

 試合は、思い切りの良いオフェンスを見せる山梨の前に、序盤は富士通が追う展開となる。それでも終盤に逆転すると、第1クォーターは21−20と辛うじて1点リードで終了。第2クォーターでは得意とする速い攻めも随所に見せた富士通がリードを広げて、45−29で前半を終えた。

 迎えた後半、「前半はディフェンスが中に寄っていたことで外でさばいていましたが、それはチームのリズムではないと思い、後半は積極的なドライブなど仕掛けることを意識しました」という町田が奮起。前半は2得点に留まっていたが、後半だけで15得点を奪取。中でも第3クォーター終盤のスティールからの速攻でバスケットカウントを奪ったシーンでは会場を大いに沸かせていた。

 だが、「点は取れてはいたのですが、周りとの合わせのプレーが今日の試合はあまりできなかったことが自分自身の反省点です」と、町田は17得点6アシストの数字にも内容には満足はしていない様子。「自分自身で攻めながらも周りをしっかり生かせるようにやっていきたい」と、翌日以降の試合に向けて気持ちを新たにしていた。

 町田本人も「富士通では記憶がない」という元旦での試合。前日もいつも通りのリズムで過ごしたため、「年末という感じはしませんでした」と言う。

 新年を改めて意識したのは試合前のヘッドコーチからの「今年一発目の試合は良いスタートが切れるように」という言葉だったそうで、「あ、そっか。と思いました(笑)」と、笑う。

 チームは、12月の皇后杯で目標としていた優勝には届かずベスト4。そこで浮き彫りとなったディフェンス、リバウンド、シュートを決め切るといった課題に集中して取り組んできた中、新年最初の試合では「3ポイントシュートは悪くはなかった」(町田)と、シュートに関しては手応えを感じたよう。

 しかし、「ディフェンスのところで、シュートを決めても相手に決められてしまうという展開が何度もありました」と町田。「これから(昨シーズンの)上位チームとの対戦もあるので、ディフェンスは今後もすごく大事になってくると思います」と防御の面での課題を強調した。

「相手の攻撃を連続で止められるように」と明日の1月2日に行う山梨との2戦目について抱負を語った町田。

 レギュラーシーズンの先に待つプレーオフを見据え、結果だけでなく内容にもこだわるキャプテンは、2021年と変わらず、2022年もチームの『日本一』に向けてひた走る。

文=田島早苗