4月19日(現地時間18日、日付は以下同)に行なわれたプレーオフ ファーストラウンド第2戦。初戦を落としたトロント・ラプターズは、敵地で試合開始から11−2のランをフィラデルフィア・セブンティシクサーズへ仕掛けた。

 ラプターズはこの試合で、新人スコッティ・バーンズが左足首捻挫で欠場。出場が危ぶまれていたギャリー・トレントJr.とサディアス・ヤングはコートにこそ立ったものの、いずれもプレータイムは10分未満で本来のパフォーマンスを発揮できず。そうした中で、OG・アヌノビーが26得点、フレッド・バンブリートが20得点7アシスト3スティール2ブロック、パスカル・シアカムが20得点10リバウンド5アシスト、さらにクリス・ブーシェイが17得点8リバウンド2ブロックと気を吐いた。

 だがホームのシクサーズは第2、3クォーターに63−38とラプターズを突き放し、最終スコア112−97でシリーズ2連勝。ジョエル・エンビードがゲームハイの31得点11リバウンド、タイリース・マクシーが23得点9リバウンド8アシスト、トバイアス・ハリスが20得点10リバウンド3ブロック、ジェームズ・ハーデンが14得点6リバウンド6アシスト3スティール2ブロック、ダニー・グリーンが11得点3アシスト2ブロックで勝利に貢献。

「相手はフロア上で何度か俺をプッシュしてきた。面白くなるところなのにね。そこで俺は冷静に立ち上がって、パワーを持ち込んでファウルさせるようにしたのさ」。

 エンビードはこの試合でフィールドゴール成功率56.3パーセント(9/16)に加えて、フリースロー14投中12本(成功率85.7パーセント)を沈めてみせた。これはラプターズがチーム全体で放った本数(12投中10本成功/成功率83.3パーセント)を上回る本数だった。

 今季平均30.6得点でスコアリングリーダーとなったエンビードは、フリースロー試投数(803本)と成功数(654本)でもリーグトップに立っており、ビッグマンながら81.4パーセントという高い成功率を誇る。ドック・リバースHC(ヘッドコーチ)は「リーグで最も支配的な選手だ」と大黒柱を称賛。

 試合終盤、エンビードは敵将ニック・ナースHCとフリースロー、ファウル数について話していたことを明かした。

「彼はすばらしいコーチ。事実、彼は(多くの)偉業を成し遂げているし、俺は大ファンなんだ。でも彼には『(審判たちの)コールについて批判するのは止めてくれ』と言ったんだ」。

 エンビードは自身が受けた数多くのファウルについて「どのファウルも本物のファウルと感じている。本音を言えば、たぶん、もっと吹かれているべき」と話しており、納得のコールだった。

「彼(エンビード)は私に『そっちがファウルし続けるなら、俺は全てのフリースローを決め続けていく』と言ってきてね。そこで私は『そうか。確かに君はそうした方がいい』と言っておいた」とナースHC。

 エンビードは第1戦でも11本のフリースローを放って9本(成功率81.8パーセント)を決めており、ディフェンス陣が束になってかかってきてもファウルを積み重ねているのが現状。だがラプターズとしてはシクサーズへ勢いをもたらすダンクや鮮やかなポストムーブでエンビードをリズムに乗せるよりは、フリースローで流れを少しでも切りたいということなのだろう。

 両チームによるシリーズは会場をトロントへ移し、21日に第3戦が開催されることとなる。新型コロナウイルスのワクチン接種が万全ではないため、シクサーズはペリメーターディフェンダーのマティス・サイブルを欠くことになるなか、ラプターズを下すことができるのかに注目したい。

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