4月27日(現地時間26日、日付は以下同)。アトランタ・ホークスはマイアミ・ヒートとのファーストラウンド第5戦に94−97で敗れたことで、1勝4敗でプレーオフから姿を消した。

 昨季ホークスはファーストラウンドでニューヨーク・ニックスを4勝1敗で下し、カンファレンス・セミファイナルではフィラデルフィア・セブンティシクサーズを4勝3敗で撃破。イースタン・カンファレンス・ファイナルまで勝ち上がり、チャンピオンとなったミルウォーキー・バックスと6戦まで競い合ったのだが、今季はヒートの前に苦しい戦いをしいられた。

 ヒートのホークスに対するゲームプランは明確だった。それは今季平均28.4得点9.7アシストをマークしたトレイ・ヤングを封じること。23歳のオールスターガードは、1試合で40得点以上を奪う得点力があるだけでなく、プレーメイキングの面でもリーグ有数で、多彩なパスワークで相手ディフェンダーを翻弄するのだが、ヒートは数多くの刺客を代わる代わる送り込んだのである。

 ホークスはシリーズ第3戦にヤングの決勝フローターでなんとか1勝。ヤングは初戦の8得点から25、24得点と増えていったのだが、続く第4、5戦ではそれぞれ9、11得点と再び停滞。

 シリーズ平均15.4得点5.0リバウンド6.0アシストを残すも、ターンオーバーはアシストと同じく6.0本を記録してしまい、フィールドゴール成功率31.9パーセント、3ポイント成功率も18.4パーセントと精彩を欠いた。

「彼らはすごいディフェンシブチーム。誰がコートに出ていようとプレーできる。……それにターゲットを絞ったら徹底的にゲームから取っ払おうとする。彼らはそれをうまくやってのけたんだ」。

 シリーズ終了後、ヤングはそう振り返り、「確かに、僕はシュートを決められなかった」とショットの不調も敗因に挙げていた。このシリーズで、ヤングとマッチアップしたヒートの選手数は11人。

 そのうちマックス・ストゥルースと最長となる23分7秒を対峙するも、フィールドゴール成功率35.0パーセント(7/20)、続いてゲイブ・ビンセントと16分51秒マッチアップしてフィールドゴール成功率27.3パーセント(3/11)、カイル・ラウリーとも15分18秒対戦してフィールドゴール成功率20.0パーセント(1/5)に抑え込まれていた。

 ヤングにとって、今回のプレーオフは悔しかったに違いない。もっとも、ヤングはシリーズ中に敵将エリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)の名を挙げてこんな言葉を残していた。

「僕にとってはこれまでで最も楽しくて、自分の能力が試されるシリーズになっている。それはコーチ・スポ(スポールストラHC)とチェスゲームをプレーしているからなんだ。彼がどれほど優れたコーチなのかを知っているからね。僕は彼より先を読もうとしているけど、それは彼も同じで、僕の一歩先を取ろうとしている。このシリーズは僕にとって学び、成長して新たな一歩へと前進させてくれるものなんだ」。

 シリーズの結果からも分かるとおり、結果はヒートの圧勝と言わざるを得ない。それでも、ヤングがこのシリーズで得た経験は、これから先のキャリアに向けて大きな刺激となったのではないだろうか。

【動画】トレイ・ヤングが魅せた今季の好プレー集!