4月30日(現地時間29日、日付は以下同)。プレーオフ ファーストラウンドでアトランタ・ホークスを4勝1敗で下し、カンファレンス・セミファイナル進出を果たしたマイアミ・ヒートがチーム練習を行なった。

 もっとも、この日の練習ではジミー・バトラー(右ひざの痛み)、カイル・ラウリー(ハムストリング)、PJ・タッカー(ふくらはぎ)、タイラー・ヒーロー(体調不良)、ケイレブ・マーティン(足首)が不在。

 バム・アデバヨは、バトラーとラウリーがフィラデルフィア・セブンティシクサーズとのイースト準決勝の初戦(5月3日)に出場できると自信を見せていた。

 レギュラーシーズンにおける両チームの直接対決の戦績は2勝2敗。だが今季途中にブルックリン・ネッツからトレードで加入したジェームズ・ハーデンは出場していない。そのため、エリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)はハーデンが加わったシクサーズは「今シーズン対戦した時のチームとは全然違う」と警鐘を鳴らした。

「彼は間違いなくダイナミックに変えてしまう。彼はMVP選手なんだ。あの男はゲームを巧みに操ることができ、得点やアシストをしたり、ディフェンスを翻弄して相手にダメージを与えることができるからだ」。

 2018年のMVPハーデンは、今季でキャリア13シーズン目。これまでのレギュラーシーズンにおけるヒート戦では25試合の出場で平均24.8得点5.6リバウンド6.6アシストにフィールドゴール成功率44.2パーセント、3ポイント成功率37.1パーセントを記録。

 プレーオフではオクラホマシティ・サンダー在籍時にNBAファイナルでヒートと対決し、1勝4敗で敗退。そのシリーズでは平均12.4得点4.8リバウンド3.6アシストにフィールドゴール成功率37.5パーセント、3ポイント成功率31.8パーセントに終わっていた。

 だが当時のハーデンはキャリア3シーズン目の若手。サンダーの主軸はケビン・デュラント(現ブルックリン・ネッツ)とラッセル・ウェストブルック(現ロサンゼルス・レイカーズ)であり、シックスマンを務めていただけに、このデータは参考外と言えるだろう。

 スポールストラHCはジョエル・エンビードとハーデンによるデュオについて「あのチームにはファウルのもらい方を熟知し、並外れてうまい選手が2人いる。だから彼らに対しては訓練を重ねて、最大限に集中して臨まなければならない。だが積極性を失いたくはない。このシリーズではレスリングをすることになるだろうね」と話していた。

 もっとも、30日に報道があったとおり、エンビードはトロント・ラプターズとのシリーズ第6戦で右眼窩骨折と軽度の脳震盪を起こしたことで無期限の離脱となった。そのため、ヒートはエンビードではなくハーデンやタイリース・マクシー、トバイアス・ハリスをスローダウンすることが予想できる。

 なかでもハーデンにはトレイ・ヤング(ホークス)のように徹底マークを敷くことだろう。ハーデンはプレーオフ1回戦でシリーズ平均19.0得点5.0リバウンド10.2アシスト1.0スティール1.2ブロックにフィールドゴール成功率40.5パーセントと、決して大活躍していたとは言えない。

 だがシクサーズがエンビード不在でヒートに対抗するためにはハーデンの大活躍が不可欠。マクシーやハリスを活かしつつ、アグレッシブに点を奪いに向かってくることだろう。

 はたして、シクサーズはエンビード不在でどのような戦いを繰り広げるのか、そしてヒートがハーデンへどんなディフェンスを講じてくるのか。5月3日のシリーズ初戦を楽しみに待ちたいところだ。

【動画】ハーデンのキャリアトップ3ポイントハイライト集!