レギュラーシーズン上位8チームによる「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2021−22」がいよいよ幕を開ける。出場チーム紹介第4回目は島根スサノオマジック。開幕前の大型補強で話題を呼び、初のCS出場権をつかみ取ったチームを紹介する。

 2016−17シーズンのB2準優勝でB1に昇格するも1シーズンで降格の憂き目に遭い、その後、再昇格を果たして今に至る島根スサノオマジック。B1復帰3シーズン目となる今シーズンは、ニュージーランド代表を率いた経験があるポール・ヘナレヘッドコーチを迎え、選手も昨シーズンのMVP金丸晃輔と、アルバルク東京の連覇に貢献した安藤誓哉、2021年夏に行われた東京オリンピックでオーストラリア代表の一員として銅メダルに輝いたニック・ケイを獲得。リーグ全体を震撼させる大型補強を断行し、一躍注目されるチームになった。

 そして、その注目を裏切ることなくシーズン序盤から西地区上位を快走。琉球ゴールデンキングスには1勝3敗と苦杯をなめたものの、その琉球を除いた西地区内では27勝6敗と圧倒してみせた。ホームでも22勝6敗と高い勝率を残し、ブースターの期待も日に日に高まる一方。琉球に次ぐ西地区2位で、CSクォーターファイナルのホーム開催権を確保している。

 得点力の高い選手の加入もさることながら、ヘナレHCがアップテンポなトランジションオフェンスを好む指揮官とあって、チームのオフェンス力は格段にアップ。外国籍選手3人はもとより、安藤も1試合平均15.7得点と数字を伸ばし、同時に5.7アシストもマークして存在感を増した。また、同7.4得点を挙げた帰化選手、ウィリアムスニカの存在も大きく、特にリード・トラビスが欠場していた間にペリン・ビュフォードのオールラウンダーぶりが存分に発揮されたのは、同時起用されたウィリアムスを安心してインサイドに据えることができたのが一番の要因だ。

 不安材料があるとすれば、以上に挙げた選手に出場時間が偏った点。昨シーズンまで主力だった山下泰弘や北川弘は出場機会が限られてしまい、本来の持ち味を出しきれなかった印象がある。CSは各チームのプレーの強度が上がり、初出場の島根はファウルトラブルなどでゲームプランを狂わされる恐れも出てくる。スターターの負担を減らすという意味でも、CSではベンチメンバーの力が必要。チーム全体でしっかり準備して臨みたいところだ。

 キーマンはやはり安藤だ。A東京の司令塔として連覇を経験していることは、チームにとって金丸の得点力以上に大きな武器。今シーズンはゲームコントロールしつつ自ら積極的に仕掛ける場面も多く、責任感がさらに増したように見受けられる。チームの勝敗がかかった重要な局面では、安藤のプレーに注目しなければならない。

文=吉川哲彦

■クォーターファイナル(vsアルバルク東京@松江市総合体育館)
第1戦:5月14日(土)13:35開始
第2戦:5月15日(日)13:00開始
第3戦:5月16日(月)19:05開始※結果により開催されない可能性あり

■ロスター
・島根(HC:ポール・ヘナレ)
後藤翔平
ペリン・ビュフォード
安藤誓哉
ニック・ケイ
山下泰弘
北川弘
リード・トラビス
阿部諒
金丸晃輔
白濱僚祐
小阪彰久
ウィリアムスニカ