5月25日(現地時間24日、日付は以下同)。ゴールデンステイト・ウォリアーズは敵地でダラス・マーベリックスとのウェスタン・カンファレンス・ファイナル第4戦に臨むも、40分以上にも渡ってリードを許し、最終スコア109−119で敗れた。

 ウォリアーズはここまで3戦負けなしでNBAファイナル進出へ王手をかけていたものの、ルカ・ドンチッチの30得点14リバウンド9アシストを筆頭に、計6選手が2ケタ得点を記録したマブスにシリーズ初黒星。

「彼らはこの試合で失うものなど何もないという気持ちで向かってきた。試合序盤から自信にあふれていたんだ。で、僕らはそれをスローダウンできなかった。そこで相手の爆発が始まってしまったんだ。彼らには脱帽だ」(ステフィン・カリー)

「今夜のダラスは見事だった。勝利するにふさわしかった。この戦いはカンファレンス・ファイナルなんだ。こういうことだってあるさ」(スティーブ・カーHC)

 気迫あふれるプレーを見せてスウィープ敗退を免れたマブスの前に、カリーと指揮官が試合後にそう語ったように、ウォリアーズは敵地で相手に圧倒される形でこの試合を終えることに。

 そのウォリアーズではカリーが20得点5リバウンド8アシスト、ジョナサン・クミンガが17得点8リバウンド、ジョーダン・プールが14得点4アシスト、アンドリュー・ウィギンズが13得点5リバウンド、クレイ・トンプソンが12得点2スティール、ドレイモンド・グリーンが10得点6リバウンド6アシスト2ブロック、モーゼス・ムーディーが10得点2スティールを記録。

 もっとも、この試合は両チームにとって複雑な思いを抱えながら臨むこととなった。というのも、この日テキサス州ユバルディで18歳の男性が祖母を殺害後にロブ小学校へ行き、教室を渡り歩いて銃を乱射。複数の現地メディアによると、児童19人と教師2人が亡くなり、複数の児童が負傷して病院へ搬送され、容疑者となった男性は警官によって射殺されるという悲劇が起こったからである。

 試合前の会見で、カーHCは「私はもう、会見場で亡くなった人たちの家族にお悔やみを言うのは嫌だ。(銃規制に関する)いろんな人たちの言い訳を耳にするのが嫌なんだ。黙とうに時間を割くのも嫌だ。もう(こんな事態が続いてしまうことを)終わりにしないといけない」と口にし、さらにこうも話していた。

「この会見場にいるすべての人たちにも考えてほしい。あなたたちの子どもや孫、両親、兄弟姉妹のことを。彼らが巻き込まれてしまったらどう感じるか。こんなニュースに慣れてはいけないんだ。ここに座って『そんな事件があったのか、じゃあ黙とうでも』ではダメなんだ。もううんざりだ」。

 それは選手たちも同様で、カリーも「この国で起きてしまったことを知りながら、コートに立ってバスケットボールをプレーすること」は集中し続けることが難しかったと認めており、「僕にも子どもたちがいる。あの子たちを毎日学校へ送っているから」と苦しい胸の内を明かしていた。

 だが27日には会場をホームのチェイス・センターへ移してシリーズ第5戦が行なわれることとなる。数多くの子どもたちと複数の大人が亡くなってしまっただけに、そう簡単に切り替えることはできないだろうが、なんとかチーム全体で乗り切ってほしい。