「このチームと選手たち、特にコアグループは8年間で6度目の一員になった。私自身でさえ何と言っていいか言葉に詰まるよ。このために莫大な技術と決意、努力を費やしてきたのだから」。

 そう語ったのは、ゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)。カーHCが指揮を執るウォリアーズは、5月27日(現地時間26日、日付は以下同)にダラス・マーベリックスを120−110で下し、ウェスタン・カンファレンス・ファイナルを4勝1敗で突破し、NBAファイナル進出を決めた。

 15年から19年にかけてウェストを制して頂上決戦へと勝ち進んだウォリアーズは、ここ8年間で6度目のファイナル進出。これは1990年代に2度の3連覇を成し遂げたシカゴ・ブルズ以来で、NBA史上4チーム目の快挙。

 指揮官が語ったコアグループとは、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンという3本柱のこと。彼らはそろって6度目のファイナル進出を決め、4度目のNBAチャンピオンとなる可能性を秘めている。

 マブスとのシリーズで平均23.8得点6.6リバウンド7.4アシストを残したカリーは、今年から創設されたマジック・ジョンソン・ウェスタン・カンファレンス・ファイナルMVPを獲得。投票権を持つ9名のメディア全員から得票され、文句なしの受賞となった。

 19年のファイナルでトロント・ラプターズに2勝4敗で敗退後、ウォリアーズは19−20シーズンでリーグワーストの15勝50敗に沈み、昨季はウェスト8位の39勝33敗を残すも、プレーイン・トーナメントで2連敗を喫して惜しくもプレーオフ進出を逃していた。

 だが昨季を終えた時点でカリーが「誰も来年僕らとは対戦したくないはずだ」と語ったとおり、ウォリアーズは今季プレーオフへ返り咲き、ウェストを制覇。

「この新しいトロフィーはすごくいいね。特に名が冠されたマジックはポイントガードというポジションを務めてチャンピオンになってきた。他のポジションでもプレーしてきたけどね」と喜びを語ったカリーについて、指揮官は最大級の賛辞を送っていた。

「彼はこのチームのオフェンス面におけるエンジンなんだ。全ては彼を中心に展開される。我々は彼の周りにチームへフィットするすばらしい選手たちをそろえているが、全てはステフから始まるんだ。ディフェンス陣からスペースを作り出し、たとえショットが不調でも相手に影響を与えて、他の選手たちをフリーにしてくれる」。

「それに彼のディフェンスもシーズンをとおして過小評価されている。これまで以上に強靭になっているよ。今夜も35分プレーしていたし、相次ぐスクリーンに対してもファイトオーバーしていた。そしてもう一方(オフェンス面)では味方をオープンにし、ショットも沈めてくれた」。

 カリー率いるウォリアーズは、6月3日から幕を開けるNBAファイナルで、マイアミ・ヒートとボストン・セルティックスによるイースタン・カンファレンス・ファイナルの勝利チームとチャンピオンの座をかけて激突することとなる。

【動画】ウェスト決勝の初代MVPに輝いたカリーのシリーズハイライト!