5月30日(現地時間29日、日付は以下同)に行なわれたイースタン・カンファレンス・ファイナル第7戦。ボストン・セルティックスは敵地でマイアミ・ヒートを100−96で下して4勝3敗でシリーズを制し、NBAファイナル進出を決めた。

 第6戦を終えた時点でシリーズ平均24.8得点8.0リバウンド5.5アシスト1.2スティールを残してきたジェイソン・テイタムは、この大一番でも26得点10リバウンド6アシスト2ブロックの大活躍。

 さらにジェイレン・ブラウンが24得点6リバウンド6アシスト、マーカス・スマートが24得点9リバウンド5アシスト2スティール、グラント・ウィリアムズが11得点6リバウンド、アル・ホーフォードが14リバウンド2ブロックと続いた。

 なかでもテイタムは、今年から新設されたセルティックスのレジェンド、ラリー・バードの名が冠されたイースタン・カンファレンス・ファイナルMVPを受賞。自身3度目のカンファレンス・ファイナルで、念願のファイナル進出を決めたテイタムはこう話していた。

「光栄だね。今でもまだ現実じゃないかのようだ。僕はものすごくハッピーだし、このトロフィーを手にできてありがたいね。このリーグにどれだけ長くいようと関係なく、この瞬間を夢見ていたんだ。高校の時からそれほどかけ離れてはいないとね」

「僕は今でもときどき、子どものように感じることがある。自分の夢を実現させているんだとね。この位置にいられることを毎日神に感謝している。このトロフィーを初めて手にした選手になれたんだ。家に持ち帰ってデュース(息子)へ見せて楽しむよ」

 今季からセルティックスの指揮官へ就任したイメ・ユドーカHC(ヘッドコーチ)は「彼こそがシーズンを通じてこのチームを引っ張ってくれた。ジェイソンはまさにこのチームの蛇の頭なんだ。称賛に十二分に値する選手であり、まだ24歳なんだ。彼は成長を続けていて、限界まで全然達していない」と称えていた。

 そのテイタムは、この試合で左腕に24と刺繍されたパープル&ゴールドのアームバンドを身につけていた。それは紛れもなくロサンゼルス・レイカーズのレジェンドで、NBAが誇るスーパースターのコービー・ブライアントへのリスペクトである。

 テイタムは試合後に「もちろん、彼は僕のアイドルだった。僕を鼓舞してくれた人であり、大好きな選手。この数試合で彼のシューズを履いていたのは、彼へ捧げるためだったんだ」と切り出し、さらにこうも話していた。

「今日、昼寝をする前に、ときどきすることなんだけど、映像を観ていたんだ。彼が残してきた印象的なシーンの数々やキャリアをね。この試合は僕にとってここまでのキャリアで最も大事な試合だから、彼に敬意を表するためにアームバンドをつけたかった。そして(コービーと)この瞬間をシェアしたかったんだ」。

 20年1月末にヘリコプター墜落事故によって帰らぬ人となったコービー。テイタムがこの日見せたパフォーマンスは、レイカーズ一筋20シーズンをプレーし、バスケットボールへ全てを捧げて数えきれないほどのレガシーを残してきた男にも届いていたに違いない。

 セルティックスは2010年以来12年ぶり、通算22度目のNBAファイナルとなった。6月3日から始まるゴールデンステイト・ウォリアーズとのシリーズを制することができれば、NBA史上単独トップとなる18度目のチャンピオンとなる。そのカギを握るのはもちろん、イースト決勝MVPに選ばれたテイタムだ。

【動画】テイタムのイースト決勝ハイライトプレー集!