6月7日(現地時間6日)。ロサンゼルス・レイカーズは、フランチャイズ史上28人目のヘッドコーチ(HC)となったダービン・ハムの就任会見を行なった。

 フォワードとしてNBAで8シーズンをプレーした男はここ9シーズンをマイク・ブーデンホルザーHCの下、アトランタ・ホークスとミルウォーキー・バックスでアシスタントコーチ(AC)を務めてきたのだが、コーチングキャリアのスタートはこのレイカーズだった。

 マイク・ブラウンHC(現ゴールデンステイト・ウォリアーズAC/来季からサクラメント・キングスHC)の下で2011−12、12−13シーズンにACを務めてきたこともあり、ハムは「私はここでコーチをスタートさせました。だからこの場所はこれから先もずっと特別になるでしょう。私にとってはホームへ帰ってきたようなものです」と口にしていた。

 今年はシャーロット・ホーネッツの次期HC候補に挙がるなど、ハムはここ数年、新たな指揮官を探すチームが複数あるなか、候補に浮上していたのだが、レイカーズでチャンスを手にしたことで「タイミング。タイミングが全てです。私はロブ(ペリンカGM)と(オーナーの)バス ファミリーへ戻ってくることができましたので、これまで私(の就任)を見送ってくれたすべてのチームにお礼を言いたいです」と感謝。

 この会見場にはラッセル・ウェストブルックもおり、レイカーズで1シーズン目を終えたポイントガードについて、新たな指揮官は「ラッセル・ウェストブルックはリーグ史上で見てもベストプレーヤーの1人。彼にはまだまだ燃料が残っています。彼のことを見限ろうとしている傾向があることが私には理解できません」と口にし、さらにこう話していた。

「ラスと私は、すでに何度か1対1で会話をしてきました。その中で最も重要なのは自己犠牲です。彼にはこれまでと同様の粘り強さ、キャリアの中で見せてきた高いレベルのエナジーでプレーする選手として期待しています。今は多くの場面でボールを手に持たず、ディフェンス面でもそういうことがあるかもしれません。ですが、犠牲にしなければなりません。チーム全員で負担をシェアしていくこと、それに自己犠牲なしには何も成し遂げることなどできません」。

 レイカーズにはウェストブルックだけでなく、レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビスという3人のスーパースターがいるのだが、彼らを特別扱いしたりせず、「ミスがあれば私は彼らにもほかの選手たちのように指導していかなければいけません」と、平等に接していくとコメント。

 ペリンカGMは「昨年(今シーズン)、このチームに欠けていたことの1つはタフネスというアイデンティティだったと見ています。コーチのリーダーシップによって、来年このチームにはそれがもたらされると楽しみにしています」と期待を寄せている。

 レイカーズで来季も契約下にいるのはレブロン、デイビス、テイレン・ホートン・タッカー、ケンドリック・ナン、オースティン・リーブスくらいで、ウェストブルックがプレーヤーオプション、スタンリー・ジョンソンとウェニエン・ガブリエルがチームオプションとなっているため、オフシーズンのフリーエージェント(FA)戦線で新たにロースターを形成していくこととなる。

 そのなかで、ハムは「ディフェンス面こそ、我々が大きく改善していくことになるでしょう。そのことを約束しなければいけません。そうでなければ、我々にチャンスはないでしょう」と話しており、ディフェンス改善を目標の1つに掲げていた。

 レイカーズはボストン・セルティックスと並んでNBA史上最多タイとなる17度の優勝回数を誇る名門チーム。今季ウェスタン・カンファレンス11位の33勝49敗に終わってプレーオフ出場を逃しているだけに、コーチングスタッフを一新して来季の巻き返しを狙う。