6月7日(現地時間6日、日付は以下同)。マイアミ・ヒートのパット・ライリー球団社長が2021−22シーズン終了会見を行なった。

「私は77歳だが、今の私なら君たち(記者たち)よりも多く腕立て伏せができる。マットに来たければ、やってみせるよ」と腕立て伏せコンテストについて語り、年齢を超越した自信を口にしていた。

 1995年6月にニューヨーク・ニックスの指揮官を辞任し、同年9月にヒートのヘッドコーチ(HC)へ電撃就任したライリーは、エグゼクティブを含めて現在まで約30年間もヒートという球団にいる。

 05−06シーズン途中にスタン・バン・ガンディHCの辞任を受けて自らが現役復帰し、ドウェイン・ウェイド(元ヒートほか)、シャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか)らを擁してヒートは球団史上初優勝。その後ヒートは10年夏にレブロン・ジェームズ(現レイカーズ)、クリス・ボッシュ(元トロント・ラプターズほか)を獲得し、ウェイドとの“スリーキングス”を形成して12、13年に2連覇を達成した。

 現在はエリック・スポールストラHCがチームで指揮を執っており、19年夏に4チーム間の大型トレードでジミー・バトラーを獲得すると、19−20シーズンにNBAファイナル進出。昨季はプレーオフ1回戦敗退に終わるも、今季はイースタン・カンファレンス・ファイナルまで勝ち上がり、ボストン・セルティックスを相手にNBAファイナル返り咲きまであと一歩に迫った。

「私には間違いなくこのチーム構成でやり遂げる義務があると感じている。また新たに3年間かけてこのチームを作り上げていくことはしたくない。このチームは内部を改善していくという位置にいるからだ。我々にはジミー・バトラーというすばらしい選手がいる」

「それに、このチームには豊富な経験を積んだベテランがたくさんいる。チームが一丸になったからこそ、イースタン・カンファレンス・ファイナルまで勝ち上がったんだ。(シリーズ第7戦は)苦い敗戦だった。私は唖然としたし、イライラしたし、怒りもした。先週はそういったことが渦巻いていた。今は前へと進むために過去を活かす時だ」。

 ヒートはバトラーの周囲にバム・アデバヨ、カイル・ラウリー、PJ・タッカー、タイラー・ヒーローといった選手を擁し、2年ぶりにイースト決勝へと駒を進め、NBAファイナルという頂上決戦まで肉薄した。

 惜しくもファイナルには届かなかったものの、ライリーは今季を総括して「我々は間違いなくすばらしい1年間を送った」と評した。

「終わり方はすごく良いものではなかったが、本当に誇らしいと思えるものだった。シーズンをとおして、数多くの逆境を乗り越えてきた。私は彼ら(選手たち)、それにコーチたちのことを誇りに思っている」。

 今夏、ヒートではビクター・オラディポやマーキーフ・モリスが制限なしフリーエージェント(FA)となり、タッカーの来季契約がプレーヤーオプションとなっており、ヒーローが延長契約を結ぶ資格を手にすることとなる。

 もっとも、バトラーやアデバヨ、ラウリーは来季も契約下にあることから、ヒートはコアメンバーをキープして覇権争いへ参戦可能な戦力を有して来季を迎えるのではないだろうか。

【動画】セルティックスとのイースト決勝第7戦終盤をハイライトで!