6月6日(現地時間5日、日付は以下同)に行なわれたNBAファイナル第2戦は、ホームのゴールデンステイト・ウォリアーズが107−88でボストン・セルティックスを下し、シリーズ戦績を1勝1敗のタイとした。

 ウォリアーズのステフィン・カリーは第1戦の34得点に続いて、この試合でもゲームハイの29得点をマーク。さらに6リバウンド4アシスト3スティールの活躍を見せ、チームが35−14とスパークした第3クォーターでも14得点と荒稼ぎ。

 もっとも、ウォリアーズにとって大きかったのは、左ひじの骨折からプレーオフ復帰を飾ったゲイリー・ペイトン二世が25分19秒プレーして7得点3リバウンド3アシストを残し、初戦でフィールドゴール成功率28.6パーセント(2/7)の計9得点に終わっていたジョーダン・プールが復調したことだろう。

 特にプールが第3クォーター終盤にハーフコート付近から3ポイントを決め切ったことでウォリアーズのリードは23点へと拡大。これにはカリーも「あれは間違いなくビッグショットになったし、観客を熱中させてくれた。すばらしい第3クォーターの締めくくりにとどめの一発を沈めてくれたよ」とプールを称賛。22歳のプールはこの試合で5本の長距離砲をリングへ突き刺し、カリーに次いでチーム2位の17得点に3アシスト2スティールを記録している。

 とはいえ、ウォリアーズの原動力がカリーであることに変わりはない。キャリア13シーズン目をプレーするスーパースターは、2009年のドラフト1巡目全体7位でウォリアーズから指名されるも、キャリア序盤は足首のケガに悩まされるなど苦しんできた。

 それでも、34歳を迎えた今でもこうして一線級で活躍を続けており、ウォリアーズというフランチャイズを代表する選手となった。そしてプールや若手の活躍を目の当たりにしたら必ずと言っていいほどその場にかけつけて祝福する姿勢も好感が持てる。

 そんなカリーについて、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は殿堂入りビッグマンを比較対象に挙げていたと『AP』が報じている。

「これまでにもたくさん言ってきたことだけど、ステフはすごくティム・ダンカン(元サンアントニオ・スパーズ)を思い出させてくれる。私が(現役時代に)ティミーとプレーしていた時、同じ雰囲気があったんだ。そこには申し分のない本物の謙虚さとユーモア、それに喜びがあってね。するとあからさまに『僕はベストプレーヤーなんだ』とでも言っているかのように尊大に構える。リーダーとしてパーフェクトでね。ロッカールームでも快適でいさせてくれるんだ」。

 ウォリアーズの指揮官に就任して8シーズン目のカーHCは「それがステフの持つものなんだ。いろんな性質が見事に組み合わさった珍しいコンビネーションでね。でもそれが彼を特別な存在にしているのさ」とリーダーを称えていた。

 するとカリーは謙虚さを失わないことについてこう話していた。

「僕は自分の旅路がどこからスタートしたのかを覚えている。そのことを毎日自覚しているんだ。高校時代から初めてオールスターゲームへ選ばれたことは自分の旅路であり、人生では正しいことが起こる、それはコートで起こることも同じなんだ。僕はうぬぼれたりしないようにしている。それが僕の人生ってやつさ」。

 ウォリアーズにはヴォーカルリーダーであり、感情面でチームを鼓舞するドレイモンド・グリーンというリーダーがいるのだが、カリーという唯一無二の人間性を持つリーダーもいるからこそ、チーム全体に一体感があり、NBAでも目を見張るほどの結束力があると言えるだろう。

【動画】ファイナル第2戦でゲームハイの29得点を残したカリーのハイライト!