マイアミ・ヒートのダンカン・ロビンソンは、ドラフト外からはい上がり、2019−20シーズンにヒートのスターターへ定着し、平均13.5得点3.2リバウンド1.4アシストに3ポイント成功率44.6パーセント(平均3.7本成功)を残してNBAファイナル進出に貢献。

 昨季は全72試合で先発を務め、平均13.1得点3.5リバウンド1.8アシストに3ポイント成功率40.8パーセント(平均3.5本成功)を残し、2シーズン連続で3ポイント成功率4割超え、平均3.0本以上成功という好成績を残し、昨夏にはヒートと5年9000万ドル(当時のレートで約98億1000万円)という高額で再契約し、大金を手にした。

 今季もレギュラーシーズンで平均10.9得点2.6リバウンド1.6アシストに3ポイント成功率37.2パーセント(平均2.9本成功)と、まずまずの成績を残し、アトランタ・ホークスとのプレーオフ1回戦の初戦では8本の3ポイント成功を含む27得点と爆発。

 ところが、翌第2戦では出場わずか6分40秒で無得点に終わり、プレータイムが安定せず。フィラデルフィア・セブンティシクサーズとのカンファレンス・セミファイナル最初の4戦は1試合の出場でわずか55秒のみ。

 ボストン・セルティックスとのカンファレンス・ファイナルでは第4、5戦こそ23分以上プレーして2ケタ得点を残したものの、第6戦では5分23秒、第7戦ではコートに出ることさえできなかった。

 するとロビンソンは6月8日(現地時間7日、日付は以下同)に自身のポッドキャスト番組「The Long Shot」を更新し、今プレーオフについてこう語っていた。

「JV(2軍)だろうと、ミドルスクール(日本の小学6年生から中学校2年生まで)や大学でプレーしていようと、最もハイレベルなNBAにいるのにプレーできないなんて最悪だ。特に自分に才能があると感じていて、勝利を助けられるという気がしているならなおさらさ」。

 ヒートはセルティックスとのカンファレンス・ファイナル第7戦に惜敗して2年ぶりのNBAファイナル進出を逃しただけに、28歳のシャープシューターは「戦っていくうえで本当に困難な感じだ。特にチームが本当にいいプレーをしている中で最前線にいるのだから」と苦しい胸の内を明かしていた。

 チーム屈指のシュート力を誇るロビンソンがプレーオフで出場時間を確保できなかった理由。それはディフェンス力にある。ヒートはタイラー・ヒーローというオフェンシブなプレーヤーもおり、いずれもディフェンスに難を抱えているからだ。

 この両選手をコートで同時起用するとディフェンス力がダウンしてしまい、それを回避したかったのだろう。ロビンソンがイースト決勝の第4、5戦で20分以上プレーできたのは、ヒーローがケガのため欠場していたからと言っていい。

 7日に行なわれたシーズン終了会見で、ヒートのパット・ライリー球団社長は「彼はスペシャリストで、このリーグではそういった選手たちがいないと勝つことはできない。チームにはそういったスペシャリストが必要だ。リバウンドやブロックショット、そしてスリーを決められる選手たちがね」と語るも、こう課題も挙げていた。

「若い選手としてはディフェンス面、彼は若くはないが、その面でうまくならないといけない。見ていてくれ。我々は信じている。もちろん、私としてもダンカンは向上できると見ている。彼には何度もそのことについてメッセージを送っていたんだ」。

 ロビンソンとしては、これからのキャリアで出場時間を確保するためにも、持ち前のシュート力を維持しつつ、ディフェンス面で相手チームに狙われないように向上していくことが求められる。

【動画】ホークスとのシリーズ初戦で大暴れしたロビンソンのハイライト!