2019年のドラフト全体1位でニューオーリンズ・ペリカンズから指名されたザイオン・ウィリアムソンは、公称198センチ128キロの巨漢ながら超人的な身体能力を持ち、ここまでNBAキャリア平均25.7得点7.0リバウンド3.2アシストにフィールドゴール成功率60.4パーセントを残している。
19−20シーズンにオールルーキーファーストチーム、20−21シーズンにはオールスターに選ばれ、複数の企業とエンドースメント契約を結ぶ21歳のスター選手である。
もっとも、今季までのキャリア3シーズンで出場したのは85試合のみで、今季はオフシーズンに負った右足の骨折から回復が遅れたこともあって全休と、コートに立つことができなかった。
そんなザイオンは、今夏ペリカンズと延長契約を結ぶ資格を手にする。このルーキー契約のマックス額は5年1億8100万ドル(約242億5400万円)と超高額。先日、ペリカンズはザイオンがプレーできる状態になったことを発表したとはいえ、マックス額をオファーするのはハイリスクとも思われているのだが、バスケットボール運営部バイス・プレジデントのデイビッド・グリフィンはあまり心配していないようだ。
「重大な決断ではない。これはいたって簡単な決断だ。あの若者がプレーしている時というのは歴史的に見ても良いんだ。彼はマックス額にふさわしい選手。簡単なこと」。
グリフィンは先日出演した『The Ryen Russillo Podcast』でそう語っていたことから、ペリカンズは今夏にザイオンへマックス額の延長契約を提示することが予想できる。
確かに、ザイオンはコート上では見事なパフォーマンスを見せており、相手チームのペイントエリアを強襲して強烈なダンクやクイックジャンプを駆使したレイアップなどで加点し、ハンドラーとしても成長を見せている。
そのため、来季ザイオンは健康体を維持してフルシーズンをプレーし続けることが求められる。そこでブランドン・イングラム、CJ・マッカラムを中心とした布陣で今季プレーオフへと駒を進めたチームへ、さらに多くの勝利をもたらすことができるなら、ペリカンズはリーグでも有数のチームとなるに違いない。
【動画】昨季ザイオンがコート上で見せたトッププレー集!