NBAの2021−22シーズンも終わり、今年もNBAドラフトが開催された。NBAドラフトで指名されるトップ3選手は、世界中の若手選手から選ばれた上位3人と言っても過言ではない。

 一方でトップ3の指名権を獲得した幸運な球団は、将来のチームの成績を大きく左右させる決断に迫られることとなる。多くの原石の中から、未来のスパースターを選び抜くのは至難の技だ。

 現地メディアの「FADEAWAY WORLD」は過去10年のドラフト上位3選手をまとめている。当時の各球団の決断が正しかったのか、さっそく振り返ってみよう。

◆NBAドラフト過去10年のトップ3位指名選手

※()内は指名チームと現在の所属チーム
※★はオールスター出場選手

【2022年ドラフト】
1位指名(マジック):パオロ・バンケロ(デューク大学)
2位指名(サンダー):チェット・ホルムグレン(ゴンザガ大学)
3位指名(ロケッツ):ジャバリ・スミスJr.(オーバーン大学)

【2021年ドラフト】
1位指名(ピストンズ):ケイド・カニングハム(デトロイト・ピストンズ)
2位指名(ロケッツ):ジェイレン・グリーン(ヒューストン・ロケッツ)
3位指名(キャブズ):エバン・モーブリー(クリーブランド・キャバリアーズ)

【2020年ドラフト】
1位指名(ウルブズ):アンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)
2位指名(ウォリアーズ):ジェームズ・ワイズマン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)
3位指名(ホーネッツ):ラメロ・ボール(シャーロット・ホーネッツ)★

【2019年ドラフト】
1位指名(ペリカンズ):ザイオン・ウィリアムソン(ニューオーリンズ・ペリカンズ)★
2位指名(グリズリーズ):ジャ・モラント(メンフィス・グリズリーズ)★
3位指名(ニックス):RJ・バレット(ニューヨーク・ニックス)

【2018年ドラフト】
1位指名(サンズ):ディアンドレ・エイトン(フェニックス・サンズ)
2位指名(キングス):マービン・バグリー3世(デトロイト・ピストンズ)
3位指名(ホークス→マブス):ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)★

【2017年ドラフト】
1位指名(シクサーズ):マーケル・フルツ(オーランド・マジック)
2位指名(レイカーズ):ロンゾ・ボール(シカゴ・ブルズ)
3位指名(セルティックス):ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)★

【2016年ドラフト】
1位指名(シクサーズ):ベン・シモンズ(ブルックリン・ネッツ)★
2位指名(レイカーズ):ブランドン・イングラム(ニューオーリンズ・ペリカンズ)★
3位指名(セルティックス):ジェイレン・ブラウン(ボストン・セルティックス)★

【2015年ドラフト】
1位指名(ウルブズ):カール・アンソニー・タウンズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)★
2位指名(レイカーズ):ディアンジェロ・ラッセル(ミネソタ・ティンバーウルブズ)★
3位指名(シクサーズ):ジャリル・オカフォー(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)

【2014年ドラフト】
1位指名(キャブズ→ウルブズ):アンドリュー・ウィギンズ(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)★
2位指名(バックス):ジャバリ・パーカー(元ミルウォーキー・バックスほか)
3位指名(シクサーズ):ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)★

【2013年ドラフト】
1位指名(キャブズ):アンソニー・ベネット(元クリーブランド・キャバリアーズほか)
2位指名(マジック):ビクター・オラディポ(マイアミ・ヒート)★
3位指名(ウィザーズ):オットー・ポーターJr.(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)

 ほとんどの選手たちが現在もリーグで活躍を続けているが、2014年2位指名のパーカーは今シーズン途中にセルティックスから解雇され、2015年3位指名のオカフォーや2013年1位指名のベネットはNBAを離れている。

 また、過去10年でトップ3指名権を4度獲得したシクサーズは、大黒柱のエンビードを除く3選手が他球団へ。同じくレイカーズも上位指名で獲得した3選手を全員放出し、2選手がのちにオールスター選手に成長を遂げることとなった。

 一方、2014年2巡目41位のニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)と2013年1巡目15位のヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)が過去4シーズンのMVPに輝くなど、上位指名ではない選手たちがリーグを席巻している。ドラフトでは選手の伸び代を見極めることが重要なようだ。

 テイタムとブラウンをそれぞれ3位で獲得したセルティックスは、ファイナル進出を果たすなど、的確なドラフト指名から見事な強豪チームを作り上げた。また、モラントやドンチッチなどエース級の選手を獲得し、すぐにプレーオフに返り咲いたチームもあり、ドラフトは長期的にチームを強化する大きなチャンスとなる。

 過去10年という縛りのため、まだまだ若手選手が多いリストだが、現状でトップ3位指名選手の全員がオールスターに選出されたのは、2016年ドラフトのみとなった。上位指名だからといってNBAでの活躍が約束されているわけではない。今年のマジック、サンダー、ロケッツの判断が正しかったのか、時間が経てば明暗が分かれてくるはずだ。

【動画】1980年から2022年までのドラフト1位指名選手たち!