今季NBAを制したゴールデンステイト・ウォリアーズは、4年ぶり球団史上7度目のNBAチャンピオンとなり、直近8年間で4度目の王座獲得となった。

 このチームはステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンという3本柱に加え、アンドリュー・ウィギンズにジョーダン・プール、ジェームズ・ワイズマン、ジョナサン・クミンガといった選手たちが来季も契約下にいるのだが、今夏に複数の優勝メンバーが制限なしフリーエージェント(FA)となる。

 先発センターを務めたケボン・ルーニー、3&Dとして活躍したオットー・ポーターJr.、ディフェンダーとしての地位を確立したゲイリー・ペイトン二世はボストン・セルティックスとのNBAファイナルでローテーション入りしていた選手たち。

 さらに大ベテランのアンドレ・イグダーラ、技巧派のネマニャ・ビエリツァ、デイミオン・リーにファン・トスカーノ・アンダーソンもFAとなる。

 6月23日(現地時間22日)に行なわれたシーズン終了会見で、ボブ・マイヤーズGM(ゼネラルマネージャー)が「我々のゴール、望みというのは、彼ら(FA選手たち)を呼び戻すこと。そして(このメンバーで)また臨もうとしている。FAの多くはNBAファイナルで見せ場を作ってくれた。それはこのチームにとって非常に重要な選手ということなんだ」と話していたことから、優先するのはファイナルでローテーション入りしていた3選手(ルーニー、ポーターJr.、ペイトン二世)と言っていい。

 なかでもスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は同日に行なわれた会見で、チーム在籍7シーズン目を終えたルーニーについてこのように話していた。

「彼はここ数年、このチームで本当にいい働きをしてくれている。特に今シーズンは代えのきかない位置にまで飛躍した。それに彼はどの試合でもプレーしていた。我々が頼りにしている男なんだ」。

 206センチ100キロのルーニーは、今季キャリア初となるレギュラーシーズン82試合にフル出場して平均21.1分6.0得点7.3リバウンド2.0アシストにフィールドゴール成功率57.1パーセントを記録。

 プレーオフでは先発を外れてベンチスタートの試合もあったのだが、メンフィス・グリズリーズとのカンファレンス・セミファイナル第6戦で22リバウンド5アシスト、ダラス・マーベリックスとのカンファレンス・ファイナル第2戦で21得点12リバウンドと存在感を見せつけ、計22試合の出場で平均20.4分5.8得点7.6リバウンド2.2アシストにフィールドゴール成功率65.9パーセントを残した。

 26歳のビッグマンはカリーをはじめとする主軸たちとのプレー経験が長く、スペーシングやオフボールスクリーン、プレーメイクなどをこなし、ディフェンスではリムプロテクションに加えてスイッチディフェンダーとしてペリメーターでも及第点を与えられる働きを見せており、ウォリアーズのセンターに求められることを見事にこなしている。

 チームにはワイズマンという21歳の7フッター(213センチ)がいるとはいえ、現時点でルーニーの代役を完璧にこなすことは厳しく、来季以降も覇権争い参戦を目指すチームにとって、ルーニーとの再契約は今夏の最優先事項と言っていい。

 自身3度目の優勝後、ルーニーは地元メディア『The San Francisco Chronicle』へ「僕はいつだってここへ戻ってきたい。ずっとここでやってきたんだから」と話していることから、よほどの悪条件でもなければ、ルーニーは来季もウォリアーズの一員として開幕を迎えることになりそうだ。

【動画】ウェスト決勝第2戦で躍動したルーニーのハイライト!