マイアミ・ヒートのベテラン、PJ・タッカーは、6月21日(現地時間20日、日付は以下同)にプレーヤーオプションとなっている来季契約を破棄して今夏制限なしフリーエージェント(FA)になると『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者が報じていた。

 この報道を受け、『AP』のティム・レイノルズ記者は、タッカーがヒートを退団するのではなく、マイアミはこの男をキープして戦っていく計画であり、シーズン終了時にタッカーはこのチームへ戻ってきたい旨をチームメートたちへ話していたと報道。

 NBAキャリア11シーズンを誇る37歳のフォワードは、公称196センチ111キロの屈強な肉体を持ち、複数のポジションをガード可能なディフェンス力の持ち主。

 今季はヒートで平均27.9分7.6得点5.5リバウンド2.1アシストに3ポイント成功率でキャリアハイとなる41.5パーセントを残しており、プレーオフ経験も豊富な即戦力のベテランである。

 だがヒートにとって、その去就はここ数日で雲行きが怪しくなってきた。というのも、28日に『Substack』のマーク・スタイン記者は、タッカーが3年3000万ドル(約40億5000万円)でフィラデルフィア・セブンティシクサーズと契約する見込みと報じたからだ。

 FA選手との交渉解禁は7月1日で、正式に契約できるのは7日からなのだが、もしこのままヒートが見返りなしにタッカーを失い、よりによって同じイースタン・カンファレンスの上位チームへ移籍となれば、戦力ダウンすることを余儀なくされる。

 すると29日になって、地元メディア『The South Florida Sun-Sentinel』のアイラ・ウィンダーマン記者は、タッカーの代役要員としてヒートは来季終了後に契約満了を迎えるジェイ・クラウダー(フェニックス・サンズ)をトレードで、あるいは今夏制限なしFAのTJ・ウォーレン(インディアナ・ペイサーズ)の獲得を狙うと報じた。

 タッカーは平均20得点を残すスコアラーでもなく、平均10リバウンド2ブロック以上を記録するようなリム・プロテクターでもないのだが、プレーオフチーム、特にチャンピオンシップ獲得を目指すチームにとっては是非とも獲得したいブルーワーカー。

 現時点でシクサーズ移籍が確定したわけではないものの、この数日間でヒートはタッカー引き留めに向けて最善を尽くしていくことだろう。