7月13日(現地時間12日、日付は以下同)。『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者は、ユタ・ジャズがドノバン・ミッチェルに関するトレードのオファーにも耳を傾けると報じた。

 昨季ウェスタン・カンファレンス5位の49勝33敗を残しながら、プレーオフではダラス・マーベリックスの前に2勝4敗でファーストラウンド敗退となったジャズは、クイン・スナイダー前HC(ヘッドコーチ)が退任し、チーム最古参となる在籍9シーズン目を終えたビッグマンのルディ・ゴベアをミネソタ・ティンバーウルブズへトレード。

 さらに先発スモールフォワードを務めてきたロイス・オニールを2023年のドラフト1巡目指名権と引き換えにブルックリン・ネッツへトレードしており、ロースターへ大幅なメスを入れている。

 現状で、ジャズにはミッチェルのほかにもマイク・コンリーやジョーダン・クラークソン、ボーヤン・ボグダノビッチ、トレードで加入したパトリック・ベバリーやマリーク・ビーズリー、ジャレッド・バンダービルトといった選手たちが在籍しているのだが、まだまだ動く可能性があるようだ。

 10日に行なわれた会見で、ジャスティン・ザニックGM(ゼネラルマネージャー)はミッチェルがトレードトークに関してアンタッチャブルなのかと聞かれてこう話していた。

「変化というのはNBAで避けては通れないものだ。私はそのことについて秘密にするつもりはない。ただ、ドノバンはこのチームにいて、我々が目指すことに対して非常に重要な部分を占めている。我々はチャンピオンシップチームを作り上げようとしている。ただ、そこには(ミッチェルをトレードしようという)意図はない」。

 ゴベアはオールスターの常連で、オールディフェンシブファーストチームに6年連続で選ばれ、最優秀守備選手賞に3度も選ばれてきた守護神。一方のミッチェルもオールスターに3年連続で選ばれており、キャリア5シーズンすべてで平均20.0得点以上を残してきた実力者。もしこの男も放出となれば、ジャズは一からチームを作り直すと言っても過言ではない。

 ただ、CEOのダニー・エインジはボストン・セルティックスでバスケットボール運営部代表兼GMを務めていた期間に、大胆不敵なトレードでロースターを入れ替えてきた。そして10日の会見でこう口にしていた。

「今シーズン(2021−22)は、まったくもって楽しくなかった。ドラフトも楽しくなかったし、フリーエージェンシーも全然楽しいものではなかった。タックス(基準額)を超え、ドラフト指名権もなく、我々のチームは(プレーオフの)ファーストラウンドで敗退した。我々にとって楽しくなかったんだ。我々としては、ファンや選手たちに楽しんでもらいたい。でもしばらくは何をするにも柔軟性に欠けていた」。

 ザニックGMとエインジCEOの言葉から、今のジャズでアンタッチャブルな選手はいないと受け取ってもいいだろう。スナイダー前HCの後任には昨季セルティックスでアシスタントコーチを務めたウィル・ハーディーを招へいしているため、あとは今季開幕に向けてロースターを形成していくこととなる。

 『ESPN』はミッチェルの移籍先候補として生まれ故郷ニューヨークを本拠地に置くニューヨーク・ニックスのほか、マイアミ・ヒート、ケビン・デュラントがトレードを要求しているネッツを挙げている。もしかすると、デュラントとミッチェルが絡んだ複数のチームによる超大型トレードの交渉が、水面下で動き出しているのかもしれない。

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