世界最高峰のバスケットボールリーグであるNBAで、1試合60得点以上を記録するのは簡単ではない。75年の歴史の中で、60得点ゲームを達成した選手は全部で32人となる。

 現地メディアの「FADEAWAY WORLD」はこの32選手をまとめている。このメンバーの中には18人の殿堂入り選手と、12人の現役選手がいるが、60得点ゲームを2試合以上達成したのはわずか6名のみだ。今回は現役の12選手を中心に紹介していこう。

 1試合60得点以上を1度記録したことのある10人の現役選手は以下のメンバーだ。

◆60得点ゲームを1度記録した現役選手

※()内は当時の所属チーム、日付は現地時間
※シャーロット・ボブキャッツは現シャーロット・ホーネッツ

■カーメロ・アンソニー(ニックス)【62得点】
ニューヨーク・ニックス 125−96 シャーロット・ボブキャッツ(2014年1月24日)

■レブロン・ジェームズ(ヒート)【61得点】
マイアミ・ヒート 124−107 シャーロット・ボブキャッツ(2014年3月3日)

■クレイ・トンプソン(ウォリアーズ)【60得点】
ゴールデンステイト・ウォリアーズ 142−106 インディアナ・ペイサーズ(2016年12月5日)

■デビン・ブッカー(サンズ)【70得点】
フェニックス・サンズ 120−130 ボストン・セルティックス(2017年3月24日)

■ケンバ・ウォーカー(ホーネッツ)【60得点】
シャーロット・ホーネッツ 119−122 フィラデルフィア・セブンティシクサーズ(2018年11月18日)

■ステフィン・カリー(ウォリアーズ)【62得点】
ゴールデンステイト・ウォリアーズ 137−122 ポートランド・トレイルブレイザーズ(2021年1月3日)

■ブラッドリー・ビール(ウィザーズ)【60得点】
ワシントン・ウィザーズ 136−141 フィラデルフィア・セブンティシクサーズ(2021年1月6日)

■ジェイソン・テイタム(セルティックス)【60得点】
ボストン・セルティックス 143−140 サンアントニオ・スパーズ(2021年4月30日)

■カール・アンソニー・タウンズ(ウルブズ)【60得点】
ミネソタ・ティンバーウルブズ 149−139 サンアントニオ・スパーズ(2022年3月14日)

■カイリー・アービング(ネッツ)【60得点】
ブルックリン・ネッツ 150−108 オーランド・マジック(2022年3月15日)

 1試合60得点以上ともあり、MVPクラスからオールスター級の選手たちが顔を揃えた。カーメロとレブロンの同期2人は、同じシーズンにボブキャッツ戦でそれぞれ記録。ウォリアーズのスプラッシュブラザーズの2人も達成済みで、トンプソンはわずか29分間の出場で60得点を荒稼ぎした。

 現役最多となる70得点を記録したブッカーに加え、ケンバやビールは60得点を記録したにも関わらず、試合には敗れている。また、2022年の3月14日にタウンズが60得点を挙げると、翌日にはアービングも60得点ゲームを披露。2日連続で60得点が達成されるのは非常に珍しく、ウィルト・チェンバレンが1人で成し遂げた1962年以来となった。

 続いては、60得点ゲームを2試合以上記録した6選手を見て行こう。偉大なメンバーの中に2名の現役選手が名を連ねている。

◆60得点ゲームを複数回記録した選手

※フィラデルフィア・ウォリアーズ、サンフランシスコ・ウォリアーズは現ゴールデンステイト・ウォリアーズ
※シカゴ・パッカーズは現ワシントン・ウィザーズ
※シラキューズ・ナショナルズは現フィラデルフィア・セブンティシクサーズ

■デイミアン・リラード(ブレイザーズ)3回
【60得点】ポートランド・トレイルブレイザーズ 115−119 ブルックリン・ネッツ(2019年11月8日)
【61得点】ポートランド・トレイルブレイザーズ 129−124 ゴールデンステイト・ウォリアーズ(2020年1月20日)
【61得点】ポートランド・トレイルブレイザーズ 134−131 ダラス・マーベリックス(2020年8月11日)

■エルジン・ベイラー(レイカーズ)3回
【64得点】ミネアポリス・レイカーズ 136−115 ボストン・セルティックス(1959年11月8日)
【71得点】ロサンゼルス・レイカーズ 123−108 ニューヨーク・ニックス(1960年11月15日)
【63得点】ロサンゼルス・レイカーズ 151−147 フィラデルフィア・ウォリアーズ(1961年12月8日)

■ジェームズ・ハーデン(ロケッツ)4回
【60得点】ヒューストン・ロケッツ 114−107 オーランド・マジック(2018年1月30日)
【61得点】ヒューストン・ロケッツ 114−110 ニューヨーク・ニックス(2019年1月23日)
【61得点】ヒューストン・ロケッツ 111−105 サンアントニオ・スパーズ(2019年3月22日)
【60得点】ヒューストン・ロケッツ 158−111 アトランタ・ホークス(2019年11月30日)

■マイケル・ジョーダン(ブルズ)4回
【61得点】シカゴ・ブルズ 125−120 デトロイト・ピストンズ(1987年3月4日)
【61得点】シカゴ・ブルズ 114−117 アトランタ・ホークス(1987年4月16日)
【69得点】シカゴ・ブルズ 117−113 クリーブランド・キャバリアーズ(1990年3月28日)
【64得点】シカゴ・ブルズ 124−128 オーランド・マジック(1993年1月16日)

■コービー・ブライアント(レイカーズ)6回
【62得点】ロサンゼルス・レイカーズ 112−90 ダラス・マーベリックス(2005年12月20日)
【81得点】ロサンゼルス・レイカーズ 122−104 トロント・ラプターズ(2006年1月22日)
【65得点】ロサンゼルス・レイカーズ 116−111 ポートランド・トレイルブレイザーズ(2007年3月16日)
【60得点】ロサンゼルス・レイカーズ 121−119 メンフィス・グリズリーズ(2007年3月22日)
【61得点】ロサンゼルス・レイカーズ 126−117 ニューヨーク・ニックス(2009年2月2日)
【60得点】ロサンゼルス・レイカーズ 101−96 ユタ・ジャズ(2016年4月13日)

■ウィルト・チェンバレン(ウォリアーズ、シクサーズ、レイカーズ)32回
※70得点以上の試合のみ記載

【78得点】フィラデルフィア・ウォリアーズ 147−151 ロサンゼルス・レイカーズ(1961年12月8日)
【73得点】フィラデルフィア・ウォリアーズ 135−118 シカゴ・パッカーズ(1962年1月13日)
【100得点】フィラデルフィア・ウォリアーズ 169−147 ニューヨーク・ニックス(1962年3月2日)
【72得点】サンフランシスコ・ウォリアーズ 115−127 ロサンゼルス・レイカーズ(1962年11月3日)
【73得点】サンフランシスコ・ウォリアーズ 127−111 ニューヨーク・ニックス(1962年11月16日)
【70得点】サンフランシスコ・ウォリアーズ 148−163 シラキューズ・ナショナルズ(1963年3月10日)

 60得点超えを32回も記録したチェンバレンの怪物ぶりは他選手を圧倒しており、70得点以上も6回記録している。そのチェンバレンに次ぐのがコービーの6回だ。1試合81得点を記録した稀代のスコアラーは、現役最後の試合でも60得点をマークして有終の美を飾った。

 現役選手のリラードは3回でベイラーと、現役最多の4回を記録しているハーデンはジョーダンと並んでいる。リラードは現在32歳、ハーデンは8月末に33歳となるが、コービーが躍動した引退試合は37歳での出来事であり、自身初の優勝を渇望する2人が記録を伸ばす可能性はまだまだあるはずだ。

【動画】ハーデンの60得点試合まとめハイライト!