7月15日、男子日本代表はFIBAアジアカップ2022のグループステージ第2戦でシリアと対戦し、117−56という大差で2連勝を収めた。

 試合から一夜明けて、記者会見に応じたトム・ホーバスヘッドコーチは「3ポイントシュートもよく入って、すごくいい試合だった」とシリア戦を振り返った。特に計27本、成功率51.9パーセントを記録した3ポイントには手応えを感じたようで、「今まではそこまで入らなかったので、選手みんなの自信になったと思う」と喜んだ。

 そのなかでも、9本の3ポイントを含む33得点を挙げた須田侑太郎に対しては、「須田選手のシュートは練習でもすごい入ってるんですよ。昨日の試合では9本も入って、チームのためにもすごくうれしいけど、彼のためにもすごくうれしいですね」と、その活躍ぶりに頬を緩めた。

 さらにこの試合では、チーム全体で34本のアシストも記録。ホーバスHCは「河村(勇輝)選手、富樫(勇樹)選手、テーブス(海)選手のペイントアタックからのキックアウトがすごく良かった」とガード陣の働きを称えつつ、「空いていても打たずに、より確率の高い選手にパスするシーンもよくあった。それを見て、選手みんながそれぞれの役割をわかってきているなと感じましたね」とコメント。約1カ月の間、同じメンバーで練習を重ねていることもあり、チームの成熟度が高まっていることも実感しているようだ。

 充実の1戦を終えて、グループステージ第3戦で対戦するのはFIBAランキング23位のイラン。ここまでの試合とは違う、よりタイトな試合展開となることが予想されるが、ホーバスHCは現状のイランに対する印象と試合の展望を以下のように語った。

「経験のある選手が多い。センターには元NBA選手もいて、パスもシュートもできる。スタッツを見るとイランは2ポイントシュートが多く、成功率も高い。さらにリバウンドも強いです。3ポイントが多くて、速いトランジションバスケットがやりたい日本とは逆のチームという印象。だからこの試合では最初からうちの速いペースを作りたい。逆にイランはゆっくりとしたペースが作りたいと思うので、そこがカギになると思います」

 日本とイランはともに2勝を収めているため、この試合で勝った方がグループ1位で決勝トーナメントに進出することとなる。一方、敗れて2位通過となると試合数が1試合増えることとなるため、日程的にはハードなものとなる。ホーバスHCも「(勝てば)2日間休んで準備できる。イラン戦はすごく大きくて、大事な試合です」と語り、試合の重要性を改めてかみしめていた。

7月初旬のワールドカップ予選から、短いスパンで4試合を戦った日本。ホーバスHCは試合を重ねるごとに、選手たちがそれぞれの役割に対する理解を深めていると感じているようで、「僕のイメージではこの4試合でプレシーズンは終わって、レギュラーシーズンが始まるという感じです。『昨日よりもいいバスケをやろう』という雰囲気があってイラン戦も楽しみ。日本のバスケットを応援している皆さんに見せたいです」と、選手とともにチームの成長を楽しんでいる様子だった。

 はたして強豪・イランとの試合で、日本代表はどのようなバスケットを見せてくれるのか。注目の1戦は、日本時間7月17日19時30分ティップオフ予定だ。